自己肯定感を持つことですべてが上手く回り出すと言っても信じないかもしれない。
けれど今までぼくが見てきた中で幸せそうな女性たちは、みんな自己肯定感をしっかり持っていたんだ。
自己肯定感を持つということは、自信を持つということとも少しちがう。自信に満ち溢れて見える人なのに、実は自己肯定感が低いなんて場合もあり得るんだ。どういう違いがあるのか、似たような言葉の意味も含めて今回話をしていこう。
目次
自己肯定感と自信の違い
・自己肯定感とは
自分のあり方を積極的に評価できる感情、
自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。
自己否定の感情と対をなす感情とされる。
・自信とは
自分の才能・価値を信ずること。自分自身を信ずる心。
出典:weblio辞書
自己肯定感と自信の意味の違いとしては、どういった状況で自分を信じるかということにある。
自信があるという状況は、何かをやり遂げられるという結果自分を信じる要素が生まれる。
自己肯定感を持つということは、何もしない状況でもありのままの自分を受け入れて認めるということだ。
誰が見ても分かるような立派な結果を残したからの自信であるけれど、その結果がない部分の自分を認めることができていないと、心の根っこでは自分の価値を信じることができない。
だから必要以上に、残した結果を自慢気に周りの人に言いふらしたりしてしまうことにつながってしまうんだ。
その他の言葉との違い。自尊心と自己肯定感の違いをチェック
自己肯定感と自信の違いについて説明したが、似たような印象を受ける言葉についてもここで説明しておこう。言葉の違いを知ることで、自己肯定感を持つとはどういうことなのかも見えてくる。
・自尊心とは
①自分を優秀な者だと思う気持ち。尊大に構える心。プライド。
②自分の品位を保とうとする心。プライド。
出典:weblio辞書
自尊心の高い、要するにプライドの高い人というのは目に付きやすい。もし実は優秀ではなかったとしても、そうあろうとする心を持てるというのはすばらしいことだ。
ここに自己肯定感の高さがしっかりあれば何の問題もない。けれど自尊心の高さは自己肯定感の低さとイコールで結び付いてしまう場合もあるのだ。
自己肯定感の高い人は、わざわざ自尊心をひけらかそうとしない。自分自身を認めてあげる気持ちがあればわざわざ自分の地位や価値を保とうとしなくてもいいからだ。
・自己効力感とは
自己効力感(self-efficacy)
心理学用語の一つで、何らかの課題に取り組むときに困難な状況であっても、「自分は対処できる」と自分に対して確信、自信といったイメージが持てることをいいます。
出典:weblio辞書
自己効力感を持つことは、自分がする行動に力があると確信を持つということ。例え超えることが難しい目標でも、自分ならできると確信することでそれが可能になるんだ。
自己肯定感はどんなにだめな自分でもそれを肯定しよう、受け入れようとする所にあるけれど、自己効力感はだめな自分を認めるのではなくて、できる自分にしようと頑張っているよね。
どちらも人生を幸せにしていくうえでは大切なことなんだけど、自己肯定感は自分の根っこの部分を認めることになるからすべての自分に対しての感情の土台になるんだ。
・自己有用感とは
「自己有用感」は、他人の役に立った、他人に喜んでもらえた、…等、相手の存在なし には生まれてこない。(中略)最終的には自己評価であるとしても、他者からの評価やまなざしを強く感じた上でなされると いう点がポイントです。
出典:「自尊感情」? 「自己有用感」 – 国立教育政策研究所
自己有用感は要するに、他人ありきの自己評価の方法で、自分自身の存在は他の人なしでは成り立たないことを表しているんだ。
自分以外の誰かに評価されるということはもちろん大切だ。けれど、そこに自分というしっかりした軸がない限り、いつかその価値観はなくなってもおかしくはないんだ。
自己肯定感という、自分自身を受け入れる精神的な根っこがしっかりしていてこそ自己有用感は生きてくる。
自己肯定感と自信が仕事と恋愛と子育てにどんな影響を与えるか
自己肯定感を持つことで女性の人生はどんどんいい方向に変わっていく。仕事に恋愛に、育児にと女性に用意されているステージは無数にある。
状況によって、自己肯定感はどんな風に影響を与えていくのかを解説していこう。
仕事に対してチャレンジ精神がわいてくる
仕事に対して失敗を恐れないでどんどんチャレンジしていく意欲がわいてくるし、例えうまくいかなかったとしても自分自身の存在に価値があると感じているからまた次の仕事にも前向きに取り組めるようになる。
自分を好きになれる恋愛は不幸にならない
自己肯定感をしっかりと持って恋愛ができる女性は、変に男性に尽くしすぎたり、束縛しすぎたりすることがないから堂々と恋愛ができる。
男性の顔色をうかがわないですむ恋愛は、不幸を呼び寄せず女性としてしっかりと自立した恋愛をすることができるんだ。
母親が笑顔でいられるから子どもの心も安定する
子どもは幼いうちは特に、母親が絶対的な存在だから、その母親の自己肯定感がしっかりしていれば子どももまた自己肯定感の高い大人へと成長していく。
自分をしっかり認められて自己肯定感を持っていることは、学習面や習いごとなど成果を発表する場においてもしっかり自己アピールもできるので、成功しやすいのだ。
母親と子どもの自己肯定感の関係については、以下の記事でもくわしく話しているので参考にしてほしい。
「大人の自己肯定感の低さが子どもの育ちに悪影響」
自己肯定感と自信を簡単に高める方法
自信 = 経験 × 自己肯定感
自信とは、「経験×自己肯定感」という方程式で成り立っている。
素晴らしい結果や他の人がやったことないことをしたとしても、それを自分が認めていなければ自信にはならない。
また、どれだけ自分を認めていようが、行動して実際に結果が伴わないとそれは自信にはならない。
自分を認めながら、経験を積み重ねること
自己肯定感を持つには、自信を付けることにもつながっていく。
自信を付けるには、まず成功体験を少しずつ重ねていくことが大切だ。まず無理難題にチャレンジするよりも、少しだけハードルの高いものにチャレンジしていく。
そうして何かを達成した自分を常にイメージすることで、自然と自信は付いてくる。その自信を自己肯定感へとつなげていくためには、すべてを受け入れるイメージトレーニングをすることだ。
最低最悪の状況に自分がおちいったとしても、どんな自分でも自分なんだ、その事実を真正面から受け止める。そしてどんな自分でもOKなんだ、今ここにいる価値があるんだと自分で自分を認めてあげる。
簡単なようで難しいこの自己肯定感を一度持つことができれば、自分をひとつひとつ否定することがだんだん少なくなっていく。そうすれば例え困難な状況に出会ってしまったとしても、負けることのない強い心も手に入るのだ。
あなたも自己肯定感を高め、経験を重ねることで自信を高め、仕事も恋愛も子育ても自信を持てるあげまん女性になろう
これまで話してきたとおり、自信を持つということは成功体験の積み重ねが大切だ。例えその成功体験の間に失敗経験が顔を覗かせていても、次にどうすればいいのかが分かる経験値を得ることができる。
仕事も恋愛も子育ても、失敗してはいけないことなんて本当はないんだ。失敗してはいけない、と自分自身を縛っていた鎖を壊して、自信を持つことが幸せな女性への第一歩だ。
そういう自信のある女性は、男性からみても魅力であふれている。男性に自己肯定感からくるパワーを与えてあげられるあげまん女性になって、パートナーに恵まれた人生に自分で変えていこう。