質問ありがとう。それでは今日は「好きじゃないけど付き合うこと」について話していこう。
結論を軽く言うと、相手への好きな感情がない、または確信できていない状態で付き合うのはなんの問題もないし、そのことが相手に対して不誠実ということは決してない。
質問者さんがそのことに抵抗があるということは、「ちゃんと気持ちが明確じゃないといけない」「そうしないと愛されない」「あいてもそうあるべき」という思い込みや、恋愛に対する縛りが多いことを示している。
そして、自分軸を持って彼との居心地のいい関係を築けないという課題も抱えているといえる。
こういった女性を見たときに男性は
気持ちを受け取ってくれないんじゃ、先に進めない。
この人を幸せにできるのはぼくじゃないな。
こう感じて、あなたから離れていってしまう。
あなたに好意を寄せる男性を受け入れられないことが恋愛や結婚における課題になってしまうし、男性への条件や期待することが多すぎることで、自分の基準にかなう人が現れたときに、その人を神格化して本音を言えない関係を作って都合よく扱われてしまうと言った課題を抱えてしまう。
これは自分の軸がはっきりとしている「自分軸がある状態」とは実は異なる。他者と親密な関係を築けない、孤立気味な状態を作ってしまっているということは自分軸が定まっていないということだ。
このことを念頭に置きながらこの記事を読み進めていってほしい。
目次
好きじゃない人だけど付き合うってあり?どんな理由で付き合うの?
好きじゃない人と付き合うのはなぜだろう。
どんな理由があるのかここで見ていこう。
とりあえず付き合ってみてから考える
「好きじゃない=嫌いじゃない」というレベルなら、これから先付き合っていくうちに好きになる可能性もある。嫌いじゃないならとりあえず付き合ってみるのもアリ、と考えている人は少なくない。
理想の相手とは違っても、どこか一つでも尊敬できる部分があったり、この人となら幸せになれそうと感じたりすることで付き合ってもいいかも、と感じる。
過去にも同じように、付き合っていくうちに好きになった経験がある人は、好きじゃなくてもとりあえず付き合ってみようと考えることがある。
恋人が欲しかったから
好きじゃないけど付き合う理由のひとつに、単に「恋人がほしい」という理由がある。
仲のいい友人に恋人がいたり、クリスマスやバレンタインなどのイベントがあると、「恋人」という存在が恋しくなってしまいがち。
また、20代など恋愛経験が低い人が好きじゃない人にアプローチされるなどすると、恋愛経験欲しさに好きじゃないけど付き合うといったこともある。
他にも、元恋人と別れたところだったりすると、寂しさから好きじゃない人でも付き合うといったことが起こる。
断りきれなかったから
好きな人じゃないけど付き合う理由の中でも女性に多かったのは、押しに負けたという理由だ。
一般的には女性が告白される側であることが多いため、好きじゃなくても付き合うといった割合も高い。相手のアプローチに根負けした結果だ。
はっきりと断らず煮え切らない態度をとっているうちに、なし崩し的に付き合うことになったり、断ると疎遠になるのが嫌だったりして、好きじゃないけど付き合うことになるのだ。
見た目がタイプだったから
好きな人じゃないけど付き合う理由のひとつに、見た目がタイプだったからといったことがある。
相手のことをあまり知らなかったり、好きな人じゃなかったとしても、見た目が自分の好みだった場合は付き合ってみるという人も、男女問わず多い。
容姿の整った恋人がいることで優越感を感じたり、ドキドキするようなときめく恋愛をしたい人が、好きじゃなくても見た目がタイプで付き合うこともあるのだ。
好きじゃない人だけど付き合うことでのメリットは?
「好き」という気持ちが強くない状態で、告白された相手と付き合うことにはどんなメリットがあるのだろうか。
ここでいくつか見ていこう。
穏やかな恋愛ができる
好きな人じゃないけど付き合うメリットのひとつに、穏やかな恋愛ができることが挙げられる。
既読スルーされて落ち込んだり、自分が本命なのか不安になったり、そういったことに一喜一憂して悩むことなく、穏やかな気持ちで恋愛関係を進めていくことができる。
また、好きな人じゃないけど付き合うということは相手からの告白を受けたということ。
相手から愛されている、求められていると感じることで、承認欲求が満たされメンタルが安定する。
それほど好きじゃない相手に対しては素の自分を出しやすく、冷静に接することができる。
落ち着いた関係を築けるというのも、好きじゃないけど付き合うメリットだ。
自分をさらけ出せる
自分をさらけ出せることも、好きじゃないけど付き合うメリットといえる。
自分が好きになった相手だと、嫌われるのが怖くて本音を言えなかったり、緊張して自分の良いところを出せないという女性は多い。
本音を出せず我慢する恋愛は、無理をしてしまうので「好きだけどしんどい」となり長続きしない。
好きじゃないけど告白されて付き合った場合、少なくとも相手からのアプローチで付き合っているので不安になることも少なく、自分をよく見せたいといったプレッシャーもないので自然体でいられる。
相手を冷静に見ることができる
好きじゃないけど付き合うメリットに、相手を冷静に見ることができるといったことが挙げられる。
好きで好きでたまらない人が相手だと、何か相手に対して違和感を持っても、気のせいだと流してしまったり、相手の短所を見ないようにしてしまったりしがち。
「好き」という感情が強すぎると、冷静な判断ができなくなるものだ。
それに比べ、好きじゃない人が相手なら、冷静な目で彼の長所や短所を客観的に見極めることができる。
相手を冷静に見ることができるので、ダメンズなどに引っかからず長期的な恋愛になりやすい。
好きじゃない人と付き合うことのデメリットは?
ここまではメリットを見てきたが、ここでは好きな人じゃないけど付き合うことのデメリットについて見ていこう。
罪悪感でしんどい
好きじゃないけど付き合う場合、男性側と女性側の気持ちの間に温度差が生まれる。
相手の思いが強ければ強いほど、まだ気持ちが乗り切れていないことに罪悪感を抱いてしまうこともある。
好きじゃないけど付き合うことに対して迷いがあると、割り切って考えられず、「彼の気持ちを利用している気分になってしんどい」「同じだけ気持ちを返せていない」と、罪悪感に苦しむことになってしまう。
特に、自己肯定感が低い女性は、「私のせいで彼の貴重な時間を奪ってしまうかも」「彼の気持ちを利用するなんて最低だ」と、自己嫌悪に陥ってしまいがちだ。
あなたがどんな未来を目指し、好きじゃない人と付き合っているのか?といった自分軸をはっきりもっていないと、相手の感情に振り回されてしんどい思いをすることになる。
他の人と恋愛できない
好きじゃない人と付き合っていると、「恋人」という存在がいる以上他の人との恋愛はできないということがデメリットになる。
他に気になる人ができたり、アプローチしてくる男性がいたとしても既にお付き合いしている相手がいると発展させることは難しい。
「とりあえず付き合ってみる」という心持ちで付き合った場合、心から求めている出会いの妨げになる可能性もある。
自分がなんのために好きじゃない相手と付き合うのか?といった方向性をしっかりと考えた上で行動しよう。
関係が深まらず時間が無駄になることも
好きじゃないけど付き合うといったときにデメリットになるのは、好きになれなかったり関係を深められずに時間が無駄になるといったこともある。
付き合っていくうちに相手のことを好きになっていければいいが、そうならない可能性も当然あるだろう。
「やっぱり好きになれず別れたい」「付き合ってみたけど合わなかった」と思ったとしても、実際に別れるまでには時間や労力がかかるもの。「一度OKしたのにすぐには申し訳ない」「相手の気持ちを考えると言いにくい」と考える人は特に別れるまでに時間がかかってしまうのだ。
好きじゃない人に好かれるのはなぜ?
好きじゃない人から好かれるのは「本音のコミュニケーション」ができていないからだ。
自分のことが嫌いで、自分を認められていない自己肯定感の低い人に起こりがちだ。
好きじゃない人から好かれるということは、好きな人からは好かれないとも言い換えられる。
自己肯定感が低くて自分を認めてないからこそ、好きな人から好かれている気配を感じると、「私が愛される訳がない」「私を好きなんておかしい」と自分から逃げてしまう。
その結果、好きじゃない人にしか好かれないといった現象が起こるのだ。
また、自己肯定感が低いことが原因でありのままの自分に自信がなく、好きな人の前では素の自分を出せない。
好きじゃない人の前なら「嫌われないようにしなくちゃ」などと我慢したり頑張る必要もないから、本心も言えるし、素の自分で自然に振る舞うことができる。人は自分らしく振る舞う姿に惹かれるので、ありのままの自分を見せている好きじゃない人に好かれることになる。
いい人や真面目な女性を演じてしまうということも、好きじゃない人に好かれる要因だ。あなたが本音を出せないでいると、同じように他人軸で我慢している人から好かれる傾向がある。
好きな人から好きになってもらうためには、自分らしく振る舞い、本音のコミュニケーションをとっていくことが大切だ。
あなたが、普段からあなたらしくいること、そうして自分のマインドが変われば好かれる人も変わってくる。
マインドが変われば、好きな人には好かれない、好きじゃない人から好かれるということは起こらなくなっていくんだよ。
理想のパートナーシップは愛の受け取り方を知ること
愛の受け取り方を知らなければ好意を受け取れない。
子どもの頃に親からどんな風に愛を受け取ってきたかによって、大人になってからの愛の受け取り方が決まってくる。あなたが他者とどんな関わり方をしてどんな風に愛を受け取るかは、子供の頃の経験や両親の価値観などの影響によって、潜在意識に根付いているんだ。
好きじゃない人から好かれる、ということは好きな人からは好かれないということでもある。
他者からの愛をうまく受け取れない、好意を向けられると嫌悪感を抱いてしまうのは、女として見られることが嫌だと無意識に感じているから。
つまり、自分自身の女性性を否定してしまっているからなんだよ。
例えば、ヒステリックな母親のもとで育った子は「母親みたいになりたくない」「女は感情的で大変」と言った風に女性である部分=女性性を否定してしまい、自分自身の女性性も受け入れられなくなる。
例えば、子供の頃に我慢したり遠慮することで親から褒められてきた子は、恋愛においても、相手に対して我慢や遠慮をしたり、本音を抑え込もうとする。
そうした過去の親との関わりによって、「ありのままの自分では好かれない」「本音を出すと嫌われる」といったような無意識の思い込みが作られてしまう。
そしてその思い込みによって、あなたが他者から愛をもらうための行動や言動が確立されてしまったのだ。
好きな人と理想のパートナーシップを築きたいのなら、正しい愛の受け取り方を知ることが必要だ。
あなたの中にある思い込みを解放していき、愛の受け取り方を学んでいけば、幸せな結婚に向かって進んでいくことができるよ。
「壊してしまう」のは思い込みフィルターがあるから
幸せな結婚には、相手と深く話し合いができる関係になることが大事である。
深い対話をするには、自分軸が必要になってくる。
幸せな結婚がしたいのに、自分から関係を壊してしまう、愛情をうまく受け取れない、好意が気持ち悪いと感じてしまうのは、潜在意識の深い思い込みが大きな原因だ。
子供の頃の経験や両親の価値観などが潜在意識に刷り込まれ、自分を形成している。
親の価値観がそのまま、あなたの価値観となり、知らない間に他人軸で生きてきてしまっている。
彼との関係を「壊してしまう」のは、無意識に「自分は愛される存在ではない」「うまくいくわけない」と思い込んでいるから。そういった潜在意識の思い込みフィルターをはずすためには、親の価値観などの他人軸から抜けて、自分軸で生きることが必要だ。
理想のパートナーシップを築くためには、いかに自分軸が大切かは理解してもらえただろうか。
自分軸をもつことが大切だとはわかっていても、過去の両親との関係や自分自身と向き合うのは孤独な作業だし、思うように進まず失敗しやすい難しい領域だ。
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好きじゃない人と付き合うことに対して嫌悪感があるのですが、現在、好きじゃない人から好意をもたれています。
周りには「とりあえず付き合ってみる」という考えの人が多いけど、仕事が忙しいのもあり、好きじゃない人とのやりとりやデートに貴重な時間を使うということがどうしても理解できません。
また、「付き合う=結婚相手候補」と考えているので、軽い気持ちで始めることができません。
周りからは「もっと気軽に考えればいい」「重く考え過ぎ」と言われて、自分が堅いだけなのかと自信がなくなってきました。
妥協してでもとにかく付き合ってみる方がいいのか、結婚に向けて遠回りになるだけなのか、アドバイスが欲しいです。