【後編】愛されファッション柴崎マイ×AKIRA対談『あげまん女性は、男性にビジョンを思い出させる格好をさせる!』

【後編】愛されファッション柴崎マイ×中村あきら対談『あげまん女性は、男性にビジョンを思い出させる格好をさせる!』
イラストレーターであり「愛されファッション」で有名な柴崎マイさんにあげまん女性について語ってもらいました。男性のセルフイメージをあげるファッションとはどんなものなのか、男性が稼いでいくために着させるべきファッションとはどんなものか、あげまん女性のファッションについての考え方について迫ります。
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【後編】『あげまん女性は、男性にビジョンを思い出させる格好をさせる!』はこちら

旦那さんが目指したいものを思い出させる服装を心がけてあげる

愛されファッション柴崎マイ×中村あきら対談

AKIRA 男性を稼がせるとか、お金持ちにしていくとか、出世させるというところで、男性にどういう格好をさせたらいいのか、ということを、教えていただけますか?

柴崎 実際に私が主人にしたことなんですけど、主人は18年のサラリーマンを経て起業したんですね。最初はやはり大変で、気が付いたらアルバイト学生のような服装をして、前の自分がいた会社に下請けとして入るようになっていたんです。その下請けが悪いというのではなくて、志があって出た会社なのに、その会社からお仕事を貰う立場で、ボロボロのパーカーを着て行っているのを見て、この人は絶対このままではいけないと思ったんです。
私がやろうとしたのは、成功を夢見て出た会社だから、服装によってそのビジョンを思い出させるようにしたのです。あなたは、今の姿は自分のビジョンだったの?というところから始まって、違うでしょ?と。だけど、その当時はユニクロの服を1枚買うだけでも苦労していたぐらいだったので、できる範囲でやれることをしてみようと思い、ユニクロの+Jというブランドの中にあったジルサンダーというハイブランドとのコラボスーツをまず着せたのです。

AKIRA 普段着でということですか。

柴崎 いえ、普段着ではなく、これで仕事に行って、どういう仕事をしたいのか思い出してと言いました。まず、下請けではなかったはず。自分で直クライアントを持って、売上を立てていくという会社にしようと思っていたことを思い出してもらいました。それでビシッとしたスーツを着て営業に出かけるようになったんです。そこから直クライアントも増えて、今はおかげさまで順調です。その服装によってビジョンを思い出させるようにしたという感じですね。

AKIRA つまり女性として、旦那さん自身が目指したい方向性というものを、思い出させるような服装を心掛けてあげる、ということですね。

柴崎 そうなんです。服装は1つのきっかけに過ぎないと思うんです。先日、私のところにあげまんになりたいという女の子が来て、マイさんの本を読んで旦那さんにスーツを買っていいよと言ってあげた、と言うので、それだけだと旦那さんは何を買えばいいか分からないから、そのスーツを着てどういう生活をしていたいのか、どういう仕事をしていたいのかを、一緒に言ってあげてねって伝えました。

愛されファッション柴崎マイ×中村あきら対談

AKIRA たとえば思い出させる服装というのは、どんな服装になるんですか?

柴崎 たとえばAKIRAさんだと、著者として世に出て行くと書いてありましたよね、そういうこんな仕事をしたい、というようなビジョンを持って、そうなった時にどのような服装をしていたいですか、という感じです。今も素敵ですが、きっと今よりもっとブランディングとかを固めた感じになるとかそういうことですね。

AKIRA ありがとうございます。

柴崎 きっと、もっと影響力のある服を着ていたり、未来の服装をするという感じですね。

AKIRA ちなみに、ぼくの未来の服装はどういう服装がいいですか?

柴崎 メディアには結構出て行くイメージですか?

AKIRA そうですね。

柴崎 やはり女性相手になります?

AKIRA そうですね。

柴崎 そうすると、水色やグレーが似合うお顔立ちをしているので、爽やかな王子っぽい白いスーツとかを着るといいと思います。白いスーツに水色のシャツに、青いタイとか。

AKIRA 分かりました。ぼくは素直なので、それを着ます。

柴崎 少し細身のね。とにかく王子を連想させるような服装がいいと思います。先取りするということですね。先取りは大事です。

AKIRA 先程の、旦那さんの自分でクライアントを持ってというところだと、ハイブランドを着るということですね。

柴崎 彼は、今はトゥモローランドが好きでよく着ているんですが、当時はトゥモローランドなんて手が出なかったんです。なので、トゥモローランドらしいものを取り入れる、できる範囲というのは、そういうことです。急にトゥモローランドを無理して買って、お金持ちに成り切りましょう、みたいなのはやってはいけないことです。

AKIRA 現実を見ながら、でもそこに近いところを用意してあげるんですね。

柴崎 旦那さんの服は、全部私がスタイリングしています。

その男性が見ているお客さんの目線でメリットを伝えてあげる

愛されファッション柴崎マイ×中村あきら対談

AKIRA ちなみに旦那さんが「こんなのはあんまり趣味じゃないんだよね」とか、似合わないんじゃないかと思うんだよねと言われたら、どういうふうにしてあげたらいいでしょうか?

柴崎 似合うのを選んであげているから、なにも言わせないことですが、それは一般の女性には厳しいですよね。

AKIRA 「あなたって、こういうところを目指したいと言っていたよね、でも今の恰好だとお客さんの信頼性を失うし、お客さんも不安になると思うわ。だから、こういう格好をするだけで信頼が上がるし、もっとお客さんも増えると思うよ」と言ってあげたらどうでしょうか?

柴崎 そういう言い方は上手ですね、さすがです。男性脳で言ってあげてということですね。

AKIRA そうですね。そう言ってあげるとサッと入ると思います。

愛されファッション柴崎マイ×中村あきら対談

柴崎 そうですよね。あなたに、これ似合うからと言われるより、そう言われたほうが、とてもいいですね。

AKIRA そうですね。その男性が見ているお客さんからの目線で言ってあげると、すごく入りやすいです。「確かに、今まで好きで選んでいたけれど、お客さんにそれで不快に思わせたら意味が無いよな」と男性は思いますね。

柴崎 思うと思います。私も今は旦那さんに、まず、お客さんにどう見せたいの、と言ってから選ぶんですよ。今は経済的に余裕ができたので、それをまずどう見せたいかを聞いてからスタイリングしています。

AKIRA そういうふうに旦那さんにしてあげて、そのビジョンを見るというのが、まず大事ですね。そこに合わせたようなものを、家計の現実と合わせながらあててあげる。

柴崎 そうですね。

AKIRA そしたら、分かりやすいロジックとして旦那さんの周りのお客さんも安心して増えていくし、それで年収も上がっていきますよと。

柴崎 そうですね。自分に自信も持てますしね。

AKIRA 奥さんだったり、彼女としてそういうものを作ってあげたら、男性も素直に取り入れてくれるし、社会からも分かりやすい形で反響が返ってきますよね。それが、あげまん女性のファッションのやり方というところですね。今日はありがとうございました。

柴崎マイ×AKIRA対談終了

Photo by Akinori Hamada

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柴崎マイさんプロフィール

1974年埼玉県生まれ
10代より憧れの美人を観察しながらイラストを描きはじめる。
女子美術大学卒業後、パリ遊学を経てイラストレーターになり、約3万点以上の女性イラストを女性誌などで発表してきた。
2012年より「愛され美人レッスン」を主宰。「色、形、素材」を分析する「ファッションスタイリングマップ」の資格を使ってのファッションやヘアメイクワークショップは全国から受講生が訪れる。

著書は5冊あり、「1秒で一目惚れされる”見た目”になる!」(大和出版)「プロポーズされる私になる!」(ディスカヴァー21)、「ママのためのおしゃれの教科書」(サンマーク出版)、「産後ビューティ」(ワニブックス)、「大人がきれいになれるおしゃれの教科書(サンマーク出版)。

プライベートでは、41歳で7歳女児のママでもある。

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