【前編】『結婚市場と恋愛市場のファッションは違う!』はこちら
【中編】『隣の男性のセルフイメージが上がるファッションは〇〇!?』はこちら
【後編】『あげまん女性は、男性にビジョンを思い出させる格好をさせる!』はこちら
目次
ファッションから入る「愛され女性」とは
中村あきら(以下、あきら) 今日の対談のお相手は、柴崎マイさんです。柴崎さんは、元々イラストレーターで、「愛されファッション」に関する本も出されていらっしゃいます。今日は、そんな柴崎さんにあげまん×ファッションということで、服装についてお聞きしたいと思います。自己紹介をお願いします。
柴崎マイ(以下、柴崎) 15年間のイラストレーターを経て、2012年から、おいしそうな女になるサロン(旧名:愛され美人レッスン)というサロンをやっています。ここでは、愛されたい女性をファッションとヘアメイクから後押ししていくという活動を行なっています。
あきら 「愛される」と「おいしそう」な女性の違いはなんですか?
柴崎 愛されるというところから入ったんですが、おいしそうな女は、愛されてしまうんです。
あきら 結果的に愛されてしまうということですか?
柴崎 そうなんです。愛され女子が呼称化した形で、おいしそうな女というのを提唱しています。
あきら ちなみに、おいしそうな女とはどういう女性ですか?
柴崎 皆さんの意見を聞きながら構築中の現段階の理論では、おいしそうな女とは男から味わいたいと思われ、女性からマネしたいと思われる女性です。言い方を変えると、男性から愛されて、且つ女性から憧れられるという女性ということになります。
あきら おいしそうな女になったら結婚ができる、ということですか?
柴崎 愛され美人は結婚が前提でしたが、おいしそうな女は結婚にはこだわらず、男性から愛されているという状態です。
あきら 男性がおいしそうだなと思って、デートに誘いたくなったり、恋愛がしたくなったりするんですね。
柴崎 恋愛ですね。恋と恋愛と、結婚で、それぞれの違うゴールを自分で選んでいても、男性から愛される存在が、おいしそうだと思います。そして、愛しているのも、もちろんなんですが、前提としておいしそうな女性は愛されちゃうということですね。
あきら 愛されちゃう。面白いですね。それを、ファッションを含めて発信しているということですね。
柴崎 そうです。最近では、おいしそうな女は、少し内面重視になっていますが、愛され女子のほうはファッションから入ります。ファッションは似合う似合わないが前提ですが、おいしそうな女は、自分に似合いながら相手の好みの服装もできている女性といっています。
ファッションは無言のラブレター
あきら ちなみに、ファッションによって変わってきたりしますか。
柴崎 ええ、女性は特に変わりますね。最近では、愛されファッションにしたら結婚できたり、旦那さんからさらに愛されるようになったというお話もよく聞きます。
あきら 愛されたり、おいしそうと思われるための服装の選びは普通となにが違いますか?
柴崎 どこをゴールにするかで違いますね。おいしそうな女は、結婚がゴールの時は、より男性のことを考えながら装いをしているという感じです。あげまんの人もそうだと思います。
あきら 確かに。ぼくは、あげまんのセミナーで恋愛市場と結婚市場は違う、と言っています。女性は恋愛イコール結婚だったりしますが、男性の場合は違います。恋愛だとすごくキレイにしてバーっとお金を使ってる感じでもいいけど、結婚したい女性は、あまり隣でお金を使ってほしくないと思うので、どこで自分が戦っているのかということをちゃんと分かっていないといけないと言ってるんです。
柴崎 ほんとですね。
あきら 見せ方とかも、市場によって全く変わってくるんですよ。だから、やはりファッションとかは、変えるべきだなと思います。
柴崎 結婚したい場合は、ブランドバッグを持って行っちゃダメと言っています。分かりやすいブランドバッグを持って行って、お嫁さんにしたいという男性がどれだけいるでしょうか。
あきら シャネルとかグッチとか、男性でも知っているようなブランドですね。
柴崎 そうですね。マークがいっぱい入っているようなもの含めて、どうしても持ちたいなら、分かりにくいのにしようねと言っています。
あきら そういったところで結婚は変わってくるんですね。
柴崎 変わってくると思います。私はラブレターを女性から直接渡すものではないと思っているので、ファッションは、無言のラブレターとして、自分というのはどういう人かとか、あなたのことを考えてきたという装いがいいと思ってます。
あきら その無言のラブレターには、あなたと恋愛したいんです、という服装と、あなたと結婚したいんです、という服装があるということですね。
柴崎 ええ、恋愛したくなる女性のファッションと結婚したくなる女性のファッションは違うと思いますね。
婚活の場合は、上品さを重視する
あきら ちなみにどういう服装が結婚したくなるんですか?
柴崎 私は今日、婚活にも対応できるような服装をしてきたんですが、結婚したいという場合は、ボディにフィットし過ぎず、でも女性らしい服装がいいと思います。色気と品の度合いがあるなら、婚活の場合は品にもう少しパーセンテージを品に寄せるといいと思っています。
あきら 確かに。安心感でしょうか?
柴崎 安心感もありますね。安心感という意味では、昼の初対面のデートでは、オフホワイトと水色とネイビーを薦めてます。
あきら ぼくも恋愛市場、結婚市場となった時、男性は恋愛だとドキドキしたい、結婚だと安心したいというニーズがあるので分かる気がします。
柴崎 そうなんですね。ドキドキと安心、はっきりしていますね。違いますか?
あきら そうですね。男性は結婚を考えるとき、支えて欲しいとか、本来の自分をアピールするようになります。
柴崎 本質が合ってないと結婚は上手くいかないですよね。
あきら はい。逆に恋愛だと、自分がどれだけカッコイイかをアピールすると思いますね。
柴崎 女の子の理想としては、そのドキドキから入って安心にゴールが延びて行って欲しいと思うんですけどね。
あきら ありますね。だからこそ、同じ人であったとしても、あれ、結婚に入ったなとなると変わっていくとか。
柴崎 そうですね。私もかなり戦略的なことを教えつつ、一応本質的なことを言ってるかなと自分では思っています。
あきら 本質的だと思います。あげまん女性とは、どういう女性だと思われますか?
柴崎 私、あきらさんのあげまん女性の記事を読んだときびっくりしたのが、自分が相手を信じてあげるというのは、私も同じことを言ってたんですが、あきらさんは、その人以上に相手を信じてあげると言っていたじゃないですか。それはすごくその通りだ、と思いました。あげまんの人は、その人を信じて、その人の能力を引き出し、可能性を引き出す力になってあげられる女性だと思いました。
あきら いやもう、ほんとその通りです。男性は、自信が無いんだけど、こうなりたいという想いを持ちながら社会で戦っていたりするんですよね。だから男性は、自分に見えていないものが見えているんだという女性に、ひかれるんですよね。結局、そう思わせることが大事だし、本気で思うことが大事。
柴崎 そうですね。あげまん女性の1番大事なところはそこかなと思います。
あきら では、ぜひそういったところを今日は一緒に考えていきましょう。
中編につづく
Photo by Akinori Hamada
次回は、「隣の男性のセルフイメージが上がるファッションは〇〇!?」をお届けします。
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柴崎マイさんのプロフィールはこちら
1974年埼玉県生まれ
10代より憧れの美人を観察しながらイラストを描きはじめる。
女子美術大学卒業後、パリ遊学を経てイラストレーターになり、約3万点以上の女性イラストを女性誌などで発表してきた。
2012年より「愛され美人レッスン」を主宰。「色、形、素材」を分析する「ファッションスタイリングマップ」の資格を使ってのファッションやヘアメイクワークショップは全国から受講生が訪れる。
著書は5冊あり、「1秒で一目惚れされる”見た目”になる!」(大和出版)「プロポーズされる私になる!」(ディスカヴァー21)、「ママのためのおしゃれの教科書」(サンマーク出版)、「産後ビューティ」(ワニブックス)、「大人がきれいになれるおしゃれの教科書(サンマーク出版)。
プライベートでは、41歳で7歳女児のママでもある。