Semantic Search(セマンティック検索)とは

シリコンバレー用語集

セマンティック検索の代表的なものには、BingやGoogleなどがある。
グーグル翻訳では、Semantic Searchはそのまま「セマンティック検索」と翻訳される。
Semanticは意味、Searchは検索の意味がある。
従来の検索方法がキーワード一致型であったのに対して、セマンティック検索は類似のワードも検索対象とするのが特徴である。

ロボット型検索エンジン

かつて主流だったロボット型検索エンジンでは、HTMLのメタ部のキーワードを自動的にチェックしていた。
そのため、メタ部に大量のキーワードを記述すれば、いろんなキーワードで検索上位に表示させることもできた。
このことは、商品に関係ないキーワードを羅列できることを意味している。
そのためにユーザーは無関係な検索結果が多いことに失望したり、あまりにも検索結果が多すぎるために最初の1ページ目のリンクしかみない、という場合もある。

セマンティック検索エンジン

セマンティック検索では、ユーザーが入力したキーワードだけでなく、そのキーワードに類似する単語も検索対象とすることができる。
そのため、完全一致型と比較すると、1つのワードに対して多くの情報を短時間で提供できる。
ロボット型検索ではメタ部に類似のキーワードを事前に入力しておく必要があるが、セマンティック検索では文書の内容からメタデータを自動的に作成してサーバー側で付与される。

セマンティック検索のメリット

グーグル検索では、右側の大きなパネルの中に、関連性のあるワードが表示される。
このパネルは知識グラフ(Knowledge Graph)と呼ばれている。
アマゾンでも、ユーザーが商品を選択したとき、同じ商品を購入したユーザーはこんな商品も購入している、と表示される。
セマンティック検索の結果は、ユーザーの利便性を高めるだけでなく、企業側の利益向上にも結びついてくる。
ただし、あまりにも広告数が多過ぎると、ユーザーは目的の商品に辿りつく前に、他のショッピングサイトに辿りついてしまうだろう。

セマンティック検索のデメリット

現時点では、セマンティック検索はまだ万能とは言えない。
WEB上には膨大な数のページが存在しているために、それらにすべてにメタデータを付与するのは途方もない時間がかかる。
WEBページは頻繁に内容が書き換えられているし、認証性などの問題でデータ化できないページもある。

シリコンバレーでは、セマンティック検索の技術をもってる企業がM&Aで人気

シリコンバレーに本拠をおくマイクロソフトやグーグルなどは、セマンティック検索の技術を有する企業の買収をすすめている。
これは、セマンティック検索の将来性が非常に高いことを意味している。



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