恋愛結婚のパーソナルトレーニング「parcy’s」(パーシーズ)には、結婚や出産のタイムリミットを感じる経済的に自立した30代・40代女性から恋活・婚活・再婚活の様々な相談が寄せられる。
今日は大人になって気付いた母親が嫌いであることについて話していこう。
社会人になって独立したことで、あるいは実家を出て一人暮らしを始めたことで、母親との関係が悪くなったり、これまで蓋をしてきたけど母親のことが嫌いだと気が付いたりする女性は少なくない。
中にはいい大人なのに、母親が嫌いだと思うなんておかしい、許せない自分に罪悪感を抱いているという女性もいる。
しかしいくら家族と言えども、気が合わない、相性がよくない、考え方が違いすぎるといったことが起こるのは不思議ではない。だから母親が嫌いだという感情そのものは悪いというわけではない。
まずはあなたの感じるその感情を否定したり、罪悪感を持つ必要はない、ということをお伝えしたい。
そのうえで、「母親が嫌い」「許せない」という感情によってあなたの人生の選択肢が狭まってしまっているのであれば、それは克服すべき課題となる。嫌いな理由と向き合い、本当は母親に何を望んでいたのか、寂しい気持ちや傷ついた気持ちについて知ろう。
そうすることで、少しずつ自分軸を取り戻し、他者への悪感情で自分らしく在れない状態を脱していくことができる。その先に、恋愛や結婚で幸せが手に入るあなたになることができる。
では詳しく見ていこう。
目次
母親が嫌いでも悩まないでいい。心がけとは?
parcy’sに相談しにくる人のなかには、母親が嫌いで、大人になってからも許せない自分に罪悪感を覚えている、という人が少なくない。
どうにか嫌いと言う気持ちを克服したい、許して受け入れたいと思うけどどうしてもできないという女性は多い。
そこで、まずは母親を嫌ってしまっているときの心がけを紹介しよう。
自分を責めない
「大人になってからも母親が嫌いだなんて、私はなんてひどいんだろう……」と、大切な存在であるはずの母親を嫌うことに罪悪感を覚え、自己嫌悪する人は多い。
しかし、母親を嫌いになるだけの原因やきっかけがあるわけで、何かを好き・嫌いだと感じる感覚を自分の意思でどうにかするのは難しい。
母親を嫌う自分を責めれば責めるだけ、自己否定を重ねたストレスがあなたの心に蓄積されていく。
自分を責めたところで状況は改善できない。むしろあなたの感じているその感覚に蓋をせずに、感じ切っていくことが大切だ。
「私は母親に傷つけられた。許せないと思っていて、母親のことが嫌いだ。」そう思っている自分をまずは受け入れることだ。罪悪感で感情の蓋をしてしまうのは止めよう。
母親を許さなくても大丈夫?嫌いな母親を許すことの意義とは
母親から暴言を吐かれたり、ネグレクトや兄弟間で差別をされた、不倫で家族を壊された…など、どうしても母親を許す気になれないという人もいるだろう。
「こんな人、許す必要あるの?」と思う方もいると思うが、parcy’sでいつもお伝えしているのは
誰かを許すというのは、その相手のしてきたこと、自分がされたことを肯定することではないよ、と言うことだ。
誰かを許せないと思っている状態というのは、相手からされたことに怒りの感情や、時には悲しみの感情をむけているために、あなたらしい選択ができなくなってしまっている状態だ。
「母親のことが嫌いだから、母親みたいになりたくないから結婚はしたくない」「母親みたいに男に頼る人生なんて嫌だ」・・・こんな風に無意識に選択してしまっているのだとしたら、それは変えていかなければあなたが心から望む関係性を男性と築けないし、幸せな恋愛や結婚はできない。
許すのは母親の行動を認めるためではない。あなたがあなたらしくいるために、本来のあなたらしさを発揮できなくさせてしまっている状態を断ち切るために、思考や感情を縛ってしまっている執着を手放していくんだ。
そうすることで怒りや悲しみ・寂しさといった他者への感情であなたの選択が左右されない状態になれるんだよ。
許したからといって、母親との距離感を詰めて仲良し母娘になる必要なんてない。あなたが快適だと思う距離感で接していくのでOKだ。
恩があるから、いい大人なのだから許さなければ「ならない」のではなく、許すことであなたの望む人生を送ることができるから、自分らしくいるために、自分らしい結婚をするために母親への許せない気持ちを手放していこう。
母親とあなたは別の存在。他人だという事実を知ろう
親子だから特別な存在であるべきだと考えてしまいがちだが、忘れてはいけないのが母親とあなたは違う人間だという事実だ。
たしかに血のつながった母親という存在は大きなものだ。
しかし、母親の人生は母親のものだし、あなたの人生もまたあなただけの人生だ。
母親とあなたの人生が違うように、幸せになる方法も全く異なることを理解しよう。
なぜ母親が嫌いになったのかあなたの心に向き合う
大人になってからも母親を嫌いなときの心がけについて語ってきたが、母親とあなたは別の人間だというのをまずは理解したうえで、母親を嫌いで許せないという感情のせいであなたらしく在れない状態を脱しよう。
その第一歩としてそもそもなぜ母親を嫌いになったのか振り返ってみよう。あなたの心にわだかまりを解いていくのだ。
ここでparcy’sに相談に来た女性の体験談から、母親を嫌いになるケースについて詳しく見ていこう。
母親からの愛情が不足していた
大人になってからも母親を嫌いなままでいる理由の一つに、十分な愛情を与えられなかったというものが挙げられる。
いつも忙しくしていて話もできなかったり、構って欲しいのに構ってくれなかったり、母親に相手にして貰えない時間が多くなると寂しさを覚えるものだ。
また、自分のやることを否定ばかりされていても、母親に対して不信感を抱えて生きていくことになる。
こういった、愛情不足を感じたまま長い時間をかけて、母親を嫌いになっていってしまうのだ。
過干渉だった
母親はあなたが生まれてきたその日から、子ども時代にずっと世話をしてきてくれた大きな存在だ。
だが人は成長するもので、大きくなったら自分で物事を考えて判断できるようになる。
その段階を超えてもなお、子のすることに過剰に口を出し、自分で考えること、決めることを許さない態度は過干渉だといえる。
なんでも口を出してくるような過干渉は、される方にとっては有難迷惑そのものだ。
「お母さんは私のすることを否定ばかりする」
「やりたいことがなにもできない」
こういったマイナスの感情が募り、母親から離れたいと感じることで嫌いになっていき、大人になってからもその気持ちに捉われ続ける女性は多い。
家庭環境が酷かった
母親といっても、親としてちゃんと向き合ってくれる人ばかりではない。
ネグレクトをしたりDVをしたりなど、育ってきた家庭環境が酷い場合、愛情を貰えない上に安心する環境を手に入れられずにトラウマを抱えていくことになる。
そういった経験が尾を引き「お母さんに愛情を求めたところで無駄だ」と嫌いな感情が噴出するようになる。
浮気やギャンブルなど軽蔑されるようなことばかりしていた
母親は女性にとって、最も身近な大人の女性のロールモデルだ。
そんな、女の子の見本となるべき母親が浮気を繰り返していると、子ども心にも軽蔑してしまうだろう。
ギャンブルにのめり込んだりお酒ばかり飲んでいたりなど、母親の許せない部分を見せられてきた子どもは、母親に対して嫌悪感を覚えるようになる。
場合によっては、母親のそういった行動が周囲の子どもからいじめられる原因となこともある。
このようなストレスが蓄積し続け、大人になってからも母親が嫌いで許せない存在になってしまう。
では、女性では決して分からない男性心理が満載。男性の本音がわかり彼と自分らしい幸せな結婚を実現する方法を説明しているのでぜひ見てみよう。自分自身の心に「どうしたかった」かを問う
母親を嫌いになる理由は人によって異なる。何が許せないほど嫌なのかは人によるから、他の誰かと比べて自分はまだマシな方だ、だからこらえようと思う必要はないし、嫌ってしまう自分を否定し自己嫌悪に陥る必要はない。
しかし先に語った通り、「お母さんのこういうところが嫌い」と否定しているとあなたらしい選択ができなくなることが生じる。
よく起こってしまう弊害で、かつ深刻度が高いものに女性性の否定と言うものがある。
以前の記事「あのね、自分の女性性を否定していると、恋愛・結婚・セックスを遠ざけていくことになるんだよ」でも伝えたが、母親の否定をしていると自分の女性性を否定してしまうことになる。
母親は身近にいる女性性の見本となるべき存在だ。
そんな母親の女性性を否定すると、自分のなかにある女性性も同時に否定する結果に繋がってしまう。
自分の女性性を否定していると、女性の部分が嫌で恋愛を楽しめなかったり、交際してもセックスレスになったり、男性に甘えたり頼ることができなくなる、女性らしさに嫌悪感を覚えたりして、恋愛を遠ざけていってしまう。
以前の記事「長女で自己肯定感が低い。母親とのストレスから抜け、自分の本当の人生を歩み出すには?」でも伝えたが、女性性の否定から抜け出すには、否定を作り出した過去の出来事について向き合う時間を取るのが重要になる。
例えば「女の子なのだから我慢しなさい!」と母親に言われ続けて育った女性は、引っ込み思案で自分が嫌いになったり、大人になってからも挑戦できない女性に育つことがある。
その状態から抜け出すには、
- 本当はもっと自分を見て欲しいのに我慢しなければならなかった
- もっと話を聞いて欲しかった
- もっと愛されたかった
このように、母親に「本当はこうして欲しかった」という本音をみつけていくことが必要だ。
大人になった今の目線で、どうしたらよかったのか、どうしてほしかったのかという本音に光をあてることで、自己否定の状態から抜け出すことができる。
自己肯定感が低く、すぐに自分はダメだと思ってしまう。それは思い込みフィルターがあるから
母親が嫌いで大人になってからも許せないという人が、女性性を否定することになること、その弊害や否定した状態から抜けだす方法を見てきた。
自分のなかにある母親に似た部分や女性性を強く感じる部分を自己否定してしまい、男性から好意を寄せられても気持ち悪く感じたり自分から関係を壊してしまったりする。
こういう状態にある人は、自己肯定感が低くなっている傾向がある。
自分らしくあれない経験から、「どうせうまくいくはずがない」と感じてしまい、すぐに自分はダメだと思ってしまうのだ。
そして、相手からの好意も素直に受け取れなくなってしまう。
自己肯定感が低くなる原因は、あなたのなかにある愛情を受け取れなくなってしまう思い込みフィルターの存在が大きい。
思い込みフィルターがある限り、自分の本音を理解できなくなるし、自己肯定感も高められなくなる。
では、女性では決して分からない男性心理が満載。男性の本音がわかり彼と自分らしい幸せな結婚を実現する方法を説明しているのでぜひ見てみよう。愛情の受け取り方の癖は幼少期からのもの
以前の記事「あのね、恋愛とは「子どもの頃の親との関係」の再現なんだよ。母親との関係も大きく関わるんだ」でも伝えたが、人は子どものころに愛情のもらい方を学ぶ。
子どもは褒められた経験をもとに、同じことをすれば愛情をもらえると学習する。
人は3歳までに愛情をもらう方法を培い、12歳までにリハーサルを繰り返し、その後の人生では同じ愛情のもらい方を繰り返す。
それは恋愛においても同様で、我慢して褒められてきた人は、恋愛でも我慢して愛情をもらおうとしてしまうのだ。
幸せになれそうになると壊したり男友達との仲が壊れてしまうことばかりを考えてしまったりするのは、子どものころの出来事が影響し、無意識の潜在意識に思い込みができているせいだろう。
この思い込みを開放して幸せな結婚をするためには、ほかの誰でもない、自分の人生を生きていくための揺るぎない軸である「自分軸」を持つことが大事なんだよ。
自分軸で生きる、それがあなたの人生を生きること
母親が嫌いで、大人になってからも許せない自分に罪悪感を覚える必要はない。母親とあなたは別の人間なのだから、いつでも仲よくいる必要もない。
ただ、その嫌いだという気持ちや、母親みたいにはなりたくないという思い込みによって、大人になってからのあなたの人生の選択肢を狭めてしまっていないかについてはしっかり考えてみよう。
ほかの誰かのせいで、ありのままの自分を受け入れられないというのは、人生が他人に影響される他人軸での生き方にほかならない。
以前の記事「自分軸がある恋愛をすると「幸せな結婚ができる理由」を世界一わかりやすく解説」でも伝えたが、幸せな結婚とはあなたとパートナーがそれぞれの船に乗って共通する理想に向かっていくことなんだ。
自分の人生の方向性がわからないと、自分の船で前に進んでいくこともできない。
- なぜ母親が嫌いなのか
- 本当はどうして欲しかったのか
- あなたが本当に求めていることはなんなのか
こうやって自分と深く向き合って、これらの答えを見つけていくことが自分軸で生きていくことの第一歩だ。
恋愛がうまくいかない、いつも同じ別れ方をしてしまうと悩んでいるのなら、あなたが自分軸で生きているかを振り返ってみてほしい。
自分軸で生きていけば、同じ未来に進んでくれるパートナーは必ず見つかるはずだ。
大丈夫、あなたならできるよ。
とはいえ、子どものころから培った母親との関係と向き合い、自分自身とも向き合って自分軸を得るというのは1人では難しいものだ。とくに、母親を許せないという強い感情を手放すのはとても難しく、1人で向き合おうとしてもなかなか上手くいかない。
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