ドキドキや刺激を求めて結婚しても、その先には離婚・別居・不倫しかないよ。

「ドキドキや刺激を求めて結婚しても、その先には離婚とか別居とか不倫しかないよ」

これはぼくが最近、婚活している女性のお客さんにアドバイスすることだ。

「子どもが欲しいから結婚したい」「安心が欲しいから結婚したい」「みんな結婚しているから結婚したい」…など、結婚したい理由は様々だ。

でもその中で、ぼくがいつも気になるのが以前の恋愛が終わった理由が「ドキドキしなくなって別れた」「刺激がほしくなってしまい別れた」という女性だ。

それはつまりは、結婚や恋愛に対して求めているものが何よりも「ドキドキや刺激」ということだ。

はっきり言って、その状態ではその人の恋愛や結婚は長くても5年しか続かない。なぜなら3年後〜5年後には今の好きな人の刺激は少なくなるし、ドキドキも薄れてくるからだ。

多くの女性を見てきて思うのは、「ドキドキや刺激」への欲求が強い女性の結婚生活は、幸せな結婚へと至っていないということだ。マンネリや子育ての毎日などが耐えられず結局、浮気・別居・離婚という結末に陥っている場合が多いんだ。

こういう「ドキドキや刺激」を求めるのが強い女性には、こうアドバイスしている。

とにかく結婚相手を探す前に1〜3ヶ月恋愛強化月間を作って、刺激やドキドキをくれる男性と恋愛しまくれ!そして「ドキドキや刺激」の恋愛を味わい尽くしたあとで、結婚相手を探しなさいということだ。

「結婚」はドキドキや刺激よりも、現実であり日常。そして増える役割と責任でいっぱいだ。

「ドキドキや刺激」を結婚に求める女性の理想と現実には多くの違いがある。

恋愛がデートや記念日、駆け引きなどのイベントやゲームだとしたら、結婚はそのイベント以外の合間の日常がその中心にある。ただの普通の日常、現実的な選択…などフェイスブックにあげたって「いいね」がつかないような、フツーでつまらない瞬間だらけだ。

それに加えて思った以上に、「母」として「妻」として子供や旦那さんから求められる精神的な役割が大きくなる。これは、結婚後の家事とか料理とかそんな物理的なものではない。もっと精神的な役割だ。

子どもにとっては当たり前のごとく、お母さんがいないと生きていけない。眠かろうが風邪をひこうが誰かに変わってもらえない役割が多い。
「母」であるあなたの機嫌一つで、家庭内の空気は明るくもなり暗くもなる。
そして「妻」として担う旦那さんの「心の支え」という役割は結婚後、出産後より強くなる。

一方で男性にとって結婚を覚悟するということは、相手の女性を一生守っていくということを決めていくことだ。その覚悟には、あなた自身を守ることも、二人の間に生まれる子どもを守ることも、あなたの家族の老後だって何かしら支えていく必要があるとも含まれる。

この「守らなければ」と思う範囲は個人差があるだろうし、その責任の取り方も人それぞれ違うだろうが、それでも少なからず自分以外の「あなた=女性」を起点に守る対象が広がっていくことを受け入れて、結婚を決意する。

結婚することで男性は、人生における覚悟とプレッシャーを背負うことになる。
その背負うものが大きくなっていく過程で、しっかりとした男性へと成長する。
それが既婚者が落ち着いていて、大人で気遣いができて、カッコよく見えるところでもあるだろう。

しかし、その年々増すプレッシャーとともに、奥さんに対して「支えてほしい欲求」や「強くあってほしい欲求」、男性が年齢とともに求められる仕事や立場における「他では決して出せない弱音を受け止めてほしい欲求」なども大きくなっていく。奥さんが男性にとって精神的な柱となっていくんだ。

このような家族としての成長は、「ドキドキや刺激」というものを相手に求めることが、どうしてもできなくなる。それこそ「そんなことしている場合じゃない」、もっと優先させるべき日常と現実が次から次に押し寄せてくるのだから。

ただ、ぼくは、だから結婚は地獄だ。ドキドキや刺激を求めるな。我慢せよと言いたいわけではない。

「結婚」で得られるもの

結婚で得られるもの

「ドキドキや刺激」というものは確かに少なくなる。しかし、得られるものもたくさんある。
それは「本当に愛されているという感覚」と「充足感」だ。

自分の子どもを愛するという感覚は、今まで「誰かに愛されたい」という女性としての欲求を「完成」させてくれる。
また 、家族でゆったり過ごすこと共に年齢を重ねていくことを通じて、「充足感」というものを大きく感じるようになる。満たされているという感覚だ。

「ドキドキや刺激」は独身時代で捨てておいで。
もちろん、我慢しなさいではなく、「ドキドキや刺激」を求め切っておくのがおすすめだ。捨てるというよりも、飽きるまで堪能するという方が正しいかな。
恋愛し尽くしたらいい。遊び尽くしたらいい。だいたい、刺激やドキドキって飽きるから。

1〜3ヶ月集中して色んな人と恋愛して刺激を味わい尽くして「もうドキドキはいいや・・・」ってなったら一緒にいてドキドキや刺激はないけど、心の底から落ち着く男性を選んだらいい。

もしそれでも飽きなかったら、結婚という枠組みにとらわれず恋愛をする人生を選ぶといった思い切った決断でもいいと思う。その方が、人生においての迷いは少なくなり、仕事にも集中できる。

「なぜ結婚したいの?」

「ドキドキや刺激」を軸にした相手選びをしていると、結婚して相手に飽きてきて、こんなはずじゃなかったとなる。子育てをして、毎日変わらない生活に対して「こんなはずじゃなかった」となる。
そんな思いをする女性もたくさん見てきた。

素晴らしいパートナーシップを築いている60代、70代の奥さんたちが「何で結婚したのか?」と聞くと
帰ってきた答えはみなさん、この人と一緒にいたいから、この人と人生を一緒に歩みたいから。という言葉だったよ。

その言葉の裏には、「ドキドキや刺激」ではなく、その男性の弱さ、プレッシャー、立場、覚悟、家族、自分の両親それらを全部知った上で、ひっくるめて腹に据えた女性としての「覚悟」を感じられたんだ。

あなたも感じてほしい。結婚する前にもう一度。
そうじゃないときっと「こんなはずじゃなかった」ってなるよ。「こんなはずじゃなかった」という言葉は、結婚後のあなたの役割の大きさを想像できなかったということだよね。

結婚はゴールではなく、スタート。
どんな相手を選んでもぶつかる壁は同じだよ。

この人と一緒に自分を成長させるんだという覚悟と、男性・子ども家族を淡々と愛し続けるという覚悟を持った上で結婚すること。

これが幸せな結婚をする秘訣だよ。

あなたが、パートナーと共に成長して、ずっと死ぬまで一緒に愛し合える夫婦になれますように。

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