BYODとはBring Your Own Deviceの略で、スマートフォンなどの個人端末を企業の情報端末として持ち込むことを言う。
ひと昔前のユーザーの多くは、会社の携帯と個人の携帯の2つを所有し、また会社から支給されたモバイル端末と個人用のiPadを持つという環境が、日常となっていたのである。
しかし社員から、このスマートフォンやタブレットのような個人デバイスを、業務に活用したいというニーズが高くなったというのが切っ掛けとなっている。
また、一般的に企業で使用するパソコンは、企業が仕事道具として支給するものだが、昨今のクラウドサービスの定着、仮想化技術の発展、モバイルアプリケーションの拡充により、端末にこだわらない風潮が出てきた事もある。
そこで登場したのが、BYODという技術である。
BYODの導入にはリスクが伴う
このBYODを導入をする際には、個人デバイスを使用する事になるが、企業としてのセキュリティーポリシーは必要不可欠である。
この辺りの課題をクリアして、初めて運用する事が出来る代物である。
現在、このBYODは、最先端技術を持つシリコンバレーの大企業の約20%が、サンプル的に導入している事実がある。
BYODの仕組みと課題
管理上の仕組みは、Mobile Device Managementというツールを使用することで、個人の携帯端末の全てが分かる仕組みとなっている。
例えば、バッテリー残数、現在位置、メールや電話の発着信、データ利用やアプリ使用状況などが分かる仕組みである。
もちろん、使用する機能を動的に制限することも出来る。
BYODは、シリコンバレーで導入している企業やBYOD導入に踏み切れていない企業が、揃って申し出ている数多くの課題がある。
それは会社が支給する端末とは異なり、個人の端末となるので、やはり企業側が完全にコントロールできないといった事が大きい点である。
この影響として情報漏えい、ウィルス感染対策、紛失、盗難時の対応といったセキュリティ上の問題、OSのバージョンにより管理できる項目や、端末による機能の制限といった機能性問題などが山済みとなっている。
もう一記事いかが?
