アメリカの名優ロビン・ウィリアムズが8月11日、カルフォルニア州サンフランシスコ近郊の自宅で他界しました。63歳でした。
ぼくは、ロビン・ウィリアムズが大好きでした。
彼が出演した作品から出る彼の言葉に、何度こころを震えさせてもらったか分かりません。
オバマ大統領は「彼は私たちを笑わせ、泣かせた。我々に、自由にかつ寛大に、計り知れない才能を惜しみなく見せてくれた」と追悼する声明を発表しました。
日本でも多くのファンが彼を尊敬して、ぼくたち日本人に大きな影響を与えてくれました。
今日はここで、ロビン・ウィリアムズが映画を通してこの世に残した言葉の数々を振り返りたいと思います。
「グッドウィルハンティング」 ショーン・マクガイヤ
もし僕が芸術について君にたずねれば、君はこれまでに読んだ本の知識を持ち出してくるだろう。
だが、システィナ礼拝堂の匂いは?あの美しい天井画を見上げたことが?ないだろう?
君は孤児だろ。僕がこう言ったら?君の苦しみはよくわかる。オリバー・ツイストを読んだから。どういう気がする?
君から学ぶことは何もない。本に書いてある。だが、君自身の話なら喜んで聞こう。
君だって完璧から程遠い。彼女だって完璧じゃない。問題なのは、君らがたがいにとって完璧か。そこが大事なんだ。
君は「失う」ということを知らない。なぜなら、それは自分自身以上に愛するものがあった人にしかわからないものだから。
就職などどうでもいい。君は好きな道を選べるんだ。何をしたい?
本当は何がしたいんだ?
まくし立てて、みんなをけむに巻いて、だが、ぼくのこんな簡単な質問に答えられない。
きみは答えを知らないんだ
君のせいじゃない。君のせいじゃないんだ。
「今を生きる」 ジョンキーティング教授
私たちが詩を読み書くのはカッコいいからではない。私たちが詩を読み書くのは人類の一員だからだ。人類は情熱で満ちている。医学・法律・ビジネス・エンジニアリングは私たちの生活に必要なものだ。しかし、詩・美しさ・ロマンス・愛情こそが私たちが生きていく目的そのものだ…
今を生きろ若者たちよ。すばらしい人生をつかむのだ。
ロマンティストっていうのは、情熱的な実験家だよ。
ひとところに落ちつくまでに、いろんなことに手を出すんだ。
「芸術家」?「自由思想家」たれだ。
君達の瞳がこう言っているのが分かる。
“人と違う生き方がしたい”と。
みんな、机の上に飛び乗れ。
さあ、飛び乗るんだ。
そこから見ると世界は違って見えないか?
ロバート・フロストは言った。
「森に2つの分かれ道があった。人の通らぬ道を行こう。全てが変わる」
君達には、自分らしい歩き方を見つけて欲しい。
僕達には、人と同化したいという欲求がある。だが、自分を信頼しなければならない。カラかわれたり、バカにされようとも。
「パッチ・アダムス」
“死ぬ”ということは、死を迎える直前の数分間の出来事を指すのである。
それまで人は生きているのだ
笑いは目的ではなく、手段にすぎない
人から奪い取るより、与える方が豊かな社会になる
患者さんが「いつ死ぬの?」と聞いてきたら、ぼくなら「今じゃない」と答えるだろう。
一週間後には亡くなるかもしれないし、それは誰にもわからない。
でも今は生きているんだから
情熱は人をいきいきとさせる。
世界平和は、一人一人の心の中から生まれるんだ。
世界中からの追悼のメッセージ
ロビン・ウィリアムズの死には世界中が大きな衝撃を受け、様々な方々が揃って追悼のメッセージを送っています。