中国でビジネスをしようとしたときに
日本との大きな違いは、売るものである商品が簡単に作れるということです。
例えば、自分のオリジナルのコップを作りたい。
オリジナルのTシャツを作りたい。
日本に住んでて自分でオリジナル商品を作るって
すごくハードルが高く感じませんか?
中国では日本の感覚で自分で商品をつくるというよりも、
物を作るというのはコストの面、販売量の面でとてもハードルが低いことなのです。
そんな中国で拠点にしている
年商70億を超えるグループ会社に携わり、上場している山内拓也さん(通称:拓ちゃん)に自社ブランドでオリジナル商品を作る5つのステップを教えてもらいました。
実際に拓ちゃんが自分の会社でやってきたことです。
今回教えてくれた拓ちゃん。
※①~⑤にいくにかけて難易度があがります。
①既存の商品をカスタマイズする
一番簡単なオリジナル商品は、カスタマイズするというやり方です。
例えばピアニカという商品を売りたいと思ったとき
鍵盤にカラフルなシールを貼ってオリジナル商品として販売します。
これが「カスタマイズ」です。
一番コストも安く済み、リスクが少ないオリジナル商品です。
②仕様発注する
例えば、オリジナルのベッドを売りたいと思ったときに
メーカーに新しい仕様でオリジナル商品を作ってもらう方法。
それが仕様発注です。
具体的には、ヘッドライトのコードが既存商品だと短すぎてお客さんに不便になっている。
その悩みを解消するために、電源コードの2倍の長さのベッドを作り
オリジナル商品として販売する。
メーカーにとっても少ない変化なので、低料金でオリジナルの商品が作れます。
③OEMをする
OEMとは、original equipment manufacturer、他社ブランドの製品を製造することです。
例えば、ランボルギーニのベッドセットを作ってほしいと依頼して
オリジナル商品として販売することです。
こういうのができたら一気に会社の商品ブランドが高まり会社の信頼があがりますね。
④モノづくりをする
工場にモノづくりを依頼する方法です。
これは、新しい商品を作ることによって新興市場をつくるということです。
拓ちゃんは、事業の一つとして年商40億を作る釣り具ネットショップナチュラムを運営しています。
そこで新しい釣り具を工場に依頼することもあるそうです。
その中でも印象的なエピソードがありました。
長年釣り具を扱っていて、お客さんのニーズとして求められているのに
市場で売っている商品がないことがわかったそうです。
なんとか作ってくれる工場はないかと町工場を巡りました。
ある工場に出逢ったそうです。
そこでは、工場に魚拓がぎっしり貼ってあり見るからに釣り好きなおじさんでした。
その方に、こういう商品がほしいのだけど作ってくれないかと
頼んだところ、釣り好きのおじさんはとても喜んでくれ
頼んでもないのに次々とサンプルを送ってくれたそうです。
その商品はとても大ヒットしたそうです。
拓ちゃんが言うには、小売りとは供給と需要をつなげる仕事だと。
「ただ単にモノが売れないのは、売り手と買い手のミスマッチが起きてるからや。それをつなげるのが小売りの仕事だし、小売りっつーか、俺らは流通業や。」
とのことでした。
かっこいい、意義がある仕事だなと思いました。
⑤貿易をする
最後は貿易をするということです。貿易とは、海外の商品を日本に販売する
権利をもらい販売していくことです。
ここでなぜ、モノづくりよりも貿易のほうが難しいのかを聞きました。
それは、ある程度の販売数が必要だからだとのことでした。
貿易をするということは、独占販売権をもらわないと会社として
大きなステップにはなりません。
独占販売権とは、日本では自分の会社しか販売しないという契約をすることです。
日本では自分の会社しか販売できないので、
価格面で大きな優位性を発揮できます。
価格を自由に決めることができるのです。
そうなったら莫大な利益を会社にもたらしてくれるとのことです。
以上が、拓ちゃんに聞いたオリジナル商品を作っていくうえでの
ステップでした。
うちがやっている家具のZIPANGs(ジパング).comも
来年あたりにはオリジナル商品をやっていこうと思っているので
とても参考になりました。
拓ちゃんと弊社取締役の高井ちゃんと。とっても面白い人です。
今回、中国視察ツアーをしてくれた会社はこちら
http://www.ec-union.biz/
拓ちゃんのブログはこちら
未来のネットショップ経営を創るギタリストのブログ
http://www.ec-union.biz/taku-blog/