Burn Rate(バーンレート)とは、スタートアップ業界でよく使われる指標で、会社を経営していくために1ヶ月いくらの資金が必要になるかという指標である。資本燃焼率とも言われる。
Burn Rate(バーンレート)が500万円の場合、6000万円の資金があれば1年は継続的に事業を進めることができる。この指標が低いほど資金に猶予があり、高ければ高いほど資金が底を尽きるスピードが速い。
経営者は、このBurn Rate(バーンレート)の値を見ながら資金調達、経営方針を決めていくことになる。
また、Burn Rate(バーンレート)は、会社がVC(ベンチャーキャピタル)から資金調達をする上で欠かせない指標となる。
VCは会社の経営ビジョン、成長性、Burn Rate(バーンレート)等のキャッシュアウトフロー、成長のスピード、リターンなど様々な要素を見極め出資の判断をすることになるからである。
そして一概にBurn Rate(バーンレート)といっても、その会社の市場展開のスピードによって基準は変わってくる。
会社が市場優位を獲得するために短期間での成長が求められるのであれば、Burn Rate(バーンレート)をある程度高く保つことでリスクを負って事業スピードを上げていくことも必要。
一方、顧客満足度を重視し長期的に市場展開をしていくタイプの会社であれば、Burn Rate(バーンレート)を抑え地道に、最小限度のリスクで経営をしていくこともある。
インターネット系のスタートアップ企業では、Lean Burn(リーンバーン)という考え方が流行りとなっている。Lean Burn(リーンバーン)とは事業運営コストを極小まで抑える意味だ。
それほど多額の資金がかかることなく経営が可能なため、とりあえず立ち上げて経営しながら着実に成長することを方針としているベンチャー企業がとても多い。
シリコンバレーでは、無数の会社が互いに競争しあう中で、成長性のあるスタートアップ企業がVCを獲得するためにいかにBurn Rate(バーンレート)を設定し、経営方針を立てていくかが大きな意味を持つのである。

