Use Case(ユースケース)とは、システムの使用例のことである。
グーグル翻訳では、使用事例と翻訳される。
単語それぞれでは、Useが使用、Caseが事例の意味がある。
ユースケースは、専門用語を使わず、わかりやすい言葉を用いることがよいとされている。
ユースケース図とは
プロジェクトの企画段階において、システムの全体像を把握したいときに、ユースケース図を使用する場合がある。
ユースケース図は、簡単な線で書かれた人型のユーザー(アクター)と、楕円内に示されている使用事例(ユースケース)で構成されている。
アクターとユースケースは実線または矢印で結ばれている。
ユースケースはアクションとよばれる場合もある。
ユースケース図には、システムを示す長方形や、パッケージ(グループにまとめたもの)を示すファイルフォルダが使われることもある。
よいユースケース図の書き方
ユースケースの数が多かったり、記述内容が長すぎると、他の人に理解されにくくなる。
そのため、ひとつひとつのユースケースを簡潔にして、1ページ内の数や全体の枚数をできるだけ少なくすることが望ましい。
(これがけっこう難しい)
ユースケース図のメリットとデメリット
ユースケース図のメリット
・そのプロジェクトが『一体何ができるものなのか』がはっきりしやすい。
・文書だけの場合よりも全体のイメージが伝わりやすい。
ユースケース図のデメリット
・ユーザーの要求をすべて表現できない。
・コストパフォーマンスなど、表現しにくいものもある。
ユースケースはプロジェクトの概要を説明するのに有効だが、説明しきれないところは、図や文書などで補うようにする。
Use Case(ユースケース)の提唱者
ユースケースの提唱者はスウェーデン人のイヴァー・ヤコブソンである。
オブジェクト指向やUMLの発展に大きく関わってきた人物だ。
今でも彼の数多くの業績は、アメリカにあるシリコンバレーの多くのIT企業に恩恵を与え続けている。
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