2015年のFacebookは、年間売上が179億2700万ドル、その内の広告売上が170億8000万ドル(約2兆円)だった。
マーク・ザッカーバーグは発表文で「2015年はFacebookにとって素晴らしい年だった。われわれはコミュニティーにより良いサービスを提供し、世界をつなげるために尽力していく」と語った。
今やFacebookはまぎれもなく広告王国だ。
ただちょっと待ってほしい。
あなたは、この2兆円の売上が1人の女性の手によってもたらされたということを知っているだろうか。
2007年にFacebookに入社した、副社長シェリル・サンドバーグだ。
Facebook副社長 シェリル・サンドバーグ
彼女が入社したのは2008年3月末だった。その前年2007年、フェイスブックの売上は110億円で赤字が96億円だった。
当時のフェイスブックは、出資されたお金を湯水のように使っていて、お金を稼ぐことが必要だった。
当時は広告もなく、何億のユーザーがいるのに主力製品がなく他社の広告を売って食いつないでいる状態だった。
しかし、彼女がマーク・ザッカーバーグの右腕として入社したことにより、この数字が一気にひっくり返り、黒字化現在では2兆円の売上をたたき上げるまでになった。
彼女はまぎれもなく、フェイスブック社とマークザッカーバーグにとって「あげまん」女性だろう。
いったい彼女は何をしたのだろうか。
目次
なぜマークザッカーバーグはシェリル・サンドバーグを右腕にしたのか?
まずなぜマークザッカーバーグは、彼女シェリル・サンドバーグを選んだのか?
その理由は2つある。
彼女のGoogleと政府で働いた経験
シェリル・サンドバーグは、Gooleとアメリカ政府で働いたことがある。
Googleでは広告ビジネスを立ち上げた経験があった。
特に政府での経歴にマークザッカーバーグは興味を持った。
マークザッカーバーグは言う。
「いろんな意味で、フェイスブックは従来の企業よりも政府に似ている。ぼくたちには、人々からなるこの大きなコミュニティーがあるので、他のテクノロジー企業以上に、重要な政策を決定している」
ナンバー2に徹することへの覚悟
マークザッカーバーグが右腕となる人物を探してた時に、多くの候補者がいつかフェイスブックのCEOになる可能性を残しておきたいと言ってきた。しかし、それは交渉難航の元だった。
マークザッカーバーグは、Facebookの長期CEOで、探してたのはそのことを快く受け入れてくれる優秀なビジネスパートナーだった。
シェリルは、ナンバー2に徹することを快く受け入れた数少ない一人だった。
彼女シェリルサンドバーグから分かることは、右腕に徹する覚悟がいかに大事かと言うところ。また当時シェリル・サンドバーグは39歳。ザッカーバーグは23歳。
23歳のCEOのもとに飛び込むシェリルの度量もすごいと感心してしまうところだ。
われわれのビジネスの本質は何なのか?
シェリル・サンドバーグが入社してまず行ったことは、上級リーダーのみを集めて、週1、2回のミーティングを行った。
これがFacebookにとっては伝説のミーティングとなった。
シェリル・サンドバーグはホワイトボードに大きな文字でこう書いた。
「われわれのビジネスの本質は何なのか?」
初めに自由討論の時間があって、全員が意見を言う場が設けられた。
回を重ねるにつれて、このミーティングは絶対に逃してはいけないといううわさがFacebook中に広まった。
シェリルは選択肢をホワイトボードに書きつづった。
当時フェイスブックにはどのような広告戦略をとれる手段が無数にあった。
しかし、何が決め手になるかは誰も決めることができなかったのだ。CEOマークザッカーバーグさえも。
シェリル・サンドバーグは、その選択肢の中から、マークザッカーバーグは何を大切にしているのかということを考えた。
全員が分かっていた。マークザッカーバーグは、Facebookの長期計画のプロジェクトしか承認してこなかった。
ザッカーバーグの長期的枠組みと、ビジネス戦略を一致させることこそが次のシェリルの仕事だった。
そこでシェリルが出した結論はこうだ。
グーグルは、ユーザーがほしいとすでに決めているものを探す手助けをする。
Facebookは、ユーザーは何が欲しいかを決める手助けをする。
グーグルでは検索エンジンに打ち込んだ単語に広告が表示される。
しかしこれは、自分が何を探しているのかが分かっている上での広告になる。
これに対してフェイスブックは、何を探したいかをサポートする広告を売る。
ほら、あなたはこれを探したいはずですよ。と。
この考え方生まれたのが「エンゲージメント(結びつき)広告」だ。
このシェリル・サンドバーグの結論には、マークザッカーバーグも大変満足した。
この広告が現在のフェイスブックの主力製品となっている。
Facebookの2007年~20011年までの売上推移
シェリルサンドバーグが入社して、2007年119億円から2011年には2,885億円になり5年間で25倍の成長を遂げた。
その後2015年5月Facebookは上場した。
現在ではシェリル・サンドバーグが作った広告は2兆円の売上を誇っている。
あげまん女性は、本質的な問いをもたらす
シェリル・サンドバーグの一番の功績は、Facebookのビジネスの本質を明確化したことだろう。
あげまん女性は常に、本質的に物事を考え、そして見る。
「われわれのビジネスの本質はなんなのか?」
この問いをできる女性がどれだけいるだろうか。
どんな仕事をするにも大事な問いであり、どんなサポートをするにも大事な問いだ。
あなたの旦那さんの仕事の本質は何なのだろうか?
それが分かったらあなたがサポートするべきものが本当の意味でわかるはずだ。
あげまん女性になる究極はこれだ!「急成長」を選べ
シェリル・サンドバーグとGoogleCEOエリック・シュミット
ついでにもう一つ、「あげまん」女性シェリル・サンドバーグにまつわる話をしたい。
彼女が、Google、Facebookと大きな成長をとげた企業になぜ「成長前に」入れたのかという話だ。
彼女が入る会社入る会社、大きな成長を遂げたのには理由がある。
これは、どうやって成長する男性を選ぶかというあげまん女性の男性の選び方にも大きく関係するはずだ。
Googleに入る前、当時シェリル・サンドバーグは就職する会社を決めかねていた。
シェリルは、スプレッドシート(エクセル管理表)をつくり、可能性のある転職先を列に、選択基準となる項目を行に書き込んで、職務内容・給与・責任・権限などを比較した。
それで比較すると、どう見てもGoogleはまだ成長前で分が悪かった。
そのジレンマをシェリル・サンドバーグは、Googleの社長エリック・シュミットに相談した。
彼女は、そこで人生を変えるアドバイスをもらった。
エリックは、シェリルのスプレッドシートを手で隠すと一言、言った。
「アホやな。」
そして、仕事を決めるときの基準は一つしかない。それは成長、それも急成長だ。と断言した。
「もしロケットの一席をオファーされたら、どの席かなんて訊かないだろう?すぐに乗り込むはずだ」
その瞬間、シェリル・サンドバーグの心は決まったそうだ。
この話からぼくが言いたいことはこうだ。
あなたが「本当に」あげまん女性になりたいのだったら、男性を給料やルックスや住む場所や家族関係などの項目で比較する必要なんてない。
決める基準はただ一つ、その男性が「急成長するか」どうかだ。
急成長する男性をパートナーに決めたら、あなたがやることはシンプルになる。
彼をサポートするために、本質的なものに集中すればいいのだ。
スーパー「あげまん」女性シェリル・サンドバーグがしたようにね。
マークザッカーバーグとシェリル・サンドバーグのエピソードが分かる本はこちら
フェイスブックに入社しての、シェリルサンドバーグのエピソードがこの本には書いてある。
エリックシュミットとのエピソード、シェリル側の心境がこの本では分かる。
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— そうすけ@佐藤家 (@sososo59) 2016年3月6日
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