【前編】「あげまん女性になるためには、ビジョンを描くことだ!」はこちら
【中編】「ベンチャー経営者で結婚に向いている人はこういう人だ!」はこちら
目次
ヒモ男は、何もしない人
あきら それでは後編です。ぼくは「アゲメン」男性についても書いています。今は社会で活躍する女性が多くなってきました。そんな女性をサポートする男性を、「アゲメン」男性と定義してブログに書いています。
川崎さんの夫婦がまさにそう。川崎さんご自身が経営者で、旦那さんがアーティスト。そこで、川崎さんにぜひお尋ねしたいのですが、リーダーや経営者など、女性が働くというところに重きを置いた夫婦像では、どのようなパートナーがよいでしょうか。
川崎 最初の長女が2歳くらいの時は、夫の時間があり余っていたので、家事育児をお願いしていました。彼も家でストレッチができたり、掃除が好きだったり、ダンスの練習ができて本業に専念出来るのでそのほうがいいと。しかし、娘が小学校ぐらいになると、送り迎えも無いし前より手がかからなくなった。だから、もっと自分のキャリアを考えたほうがいいのではないかと思い、夫の将来のキャリアについてどうしていきたいのか二人で話し合いました。最初は家でボディートレーナーを半独立的にやっていたのですが、これもまた二人で話して、一度外で学んだ方がいいだろうと。それで今はストレッチトレーナーとして3か所で働いて、色々な技術やお店の回し方など修行しています。
あきら そこはやはり、川崎さんが旦那さんに教えていっているという感じですか?
川崎 あくまでも二人で話し合って決めていますが、客観的な意見や経営者視線の意見は言いますね。当時、専業主夫の夫が幸せそうなら別に良かったのですが、彼が自分のアイデンティティをどこに持って行けばいいか不安が見え隠れしていたので、もっと前向きな話をしようよと。今は次女の3歳児がいますが、私の母に家事や子育てを少し手伝ってもらいながら、家を回している状態です。
あきら 今までは、川崎さんがいっぱい稼いで、旦那さんを養うという感じだったじゃないですか。ヒモを作ったみたいで嫌ではありませんでしたか。
川崎 ヒモは何もしない人です。彼は当時、家事育児完璧にこなしていたのでとても頼りになりました。母親では出来ないようなアクロバティックな遊びや運動も娘に教えていましたし。本当に、専業主夫で助かるわと思っていました。でも彼の将来を家庭に縛りつけておくのは可哀そうで。何かチャレンジするという社会的な達成感もあると思いました。チャレンジしてみなさいよと勧めたのは、私です。
子供がいる家庭は特に専業主夫がいてくれたほうが楽です。疲れて帰っても、家に温かいご飯と綺麗な部屋と、子どもと夫がいて、本当に癒されて、明日も頑張ろうと思えました。だから男性の気持ちは、とてもよく分かります。ただ、前も言いましたが、これからは、マルチタスクで、一緒に子どもを育てたり、財産を形成したりというのが、夫婦の生存戦略だと思っています。私のエゴで彼を社会から遠ざけてしまうのはよくないなと思って、ずっとそういう話をしていました。
軸があると、優秀な女性と一緒にいても巻き込まれない
あきら 女性でバリバリ働くキャリアウーマンで合理的な女性にはアーティストのような感受性が高い男性がいいのではないかと感じています。
川崎 感性の話が多くて最初何言ってるのか解らなかったんですよ(笑)その分喧嘩にならないかも(笑)
あきら ぼくも経営者とつるむよりも、アーティストの人とつるむほうが多いです。それはやはりどこかライバル心を感じてしまって、心地よくいれないのです。もちろん刺激をもらたいときには経営者の友人と会います。でも、理由もなく会う人はライバルだって感じない人ですね。
川崎 やはりお互いに分からない所があったほうが、ミステリアスでいいです。あと、お互いに尊敬しあえるというのはいいと思います。
あきら 確かに。あと、アーティストタイプの男性は稼いでないかも知れないですけれど、軸がある人が多いと思います。
川崎 軸があることは尊敬に繋がります。人と違う事を1つ極めている人というのは、違う仕事でも興味を持ってどんどん深く掘っていきます。例えば夫は当時初心者でしたが、最後はおもてなし料理までも完璧になりましたからね、結局何でも極めるのです。今は、パーソナルトレーナーという、ストレッチのトレーナーをやっていますが、どんどん人間の体の仕組みなども知識として深堀してますね。
あきら なるほど。軸があるのはとても大事ですね。例えば、ぼくの奥さんは優秀な人なので、気付くと、奥さんがぼくに対してコントロールしてしまいがちです。でも、ぼくに軸がある事によって、コントロールされるものとコントロールされないものがあるから、一緒にいられる。と言ってました。
川崎 なるほど。そこは本当にそうだと思います。相手もコントロールされない軸が見えるので、そこは大事にして、この部分だけ、こういう工夫したらと言ってあげられますよね。
あきら そうですよね。女性経営者の方とかキャリアウーマンの方はエネルギーが高いので、軸が無い男性をパートナーに選んでしまうと、自分に巻き込んでしまったり、夫婦として一緒に成長したりするというのが出来なくなります。
川崎 そうですね。エネルギーの支配(笑)、してしまいがちですよね。
あきら お金を稼いでいなくても、軸がある男性をパートナーに選ぶと、お互い成長していけるのです。
川崎 それは、そう思いますね。すごく共感します。
あきら だから、都合のいい男性「ヒモ男」と、アゲメン男性の違いがあるとしたら、軸があるかどうか。
川崎 そうかも知れません。やはり、支配と被支配の関係は、よほど支配力のある人以外、面白くなくなると思います。なぜなら、個と個で尊重し合うから、尊敬が生まれて、愛情がキープ出来るわけで、完璧に支配した人間に対して、尊敬だったり、何かもっと自分に働きかけて愛情を示したりしませんよね。
「アゲメン男性」「原石のような男性」を見極めるには、カウンセリングスキルを磨け!
あきら 確かに。例えば、その見極め方はどのようなものがあると思いますか?この人は軸があるとか、この人は尊敬する所があるとかいう所の見極め方。
川崎 それにはもっと女性側がカウンセリングスキルを磨いたほうがいいと思います。男性の話に「すごーい」や「キャー」「初めてー」などと言っていないで、「それはどうして?」「子どもの時からそう思ったの?」「それは何に興味があったの最初?」など、そう言ってどんどん深掘りしていくと、その人の軸が見えてきます。
あきら なるほど、素晴らしい視点です。
川崎 だから、傾聴スキルをもっと磨いてあげると、悪い人もいい人も分かりやすくなります。
あきら コーチングやカウンセリング能力のように、相手の本質を見極められるような技術を持つということですね。
川崎 そのような技術がとても必要だと思います。女性は元々、男性に比べて傾聴するのが上手いので得意なはずです。傾聴することで、自分がいいなと思う原石がみえてきます。
あきら それは、あげまんの女性になるという方法でもあるなと思います。
川崎 そうかも知れないですね。
あきら どんどん深堀りしていくと、男性もどんどん、自分はこういうふうにしたかったとか気づいていきますね。
川崎 そうです。「奥さんと話すと色々気づくんだよね。」という円満夫婦の男性を何名か知っていますが、話すと気づきがあるような奥さんを、男性は離さないですよ。
あきら それはまさにその通りです。もしかしたら、経営者などの男性がその人と結婚する一番の決め手かもしれません。その女性といると、「気づき」があるかどうか。経営者のぼくからでもそれはすごく大事なことです。そしてパートナーを選ぶ基準の「全て」かもしれません。
川崎 そして、この人は自分の事を分かってくれていると思う人は離せないです。
あきら 確かに。それも大事ですね。今日は、ありがとうございました。
川崎 ありがとうございました。
中村あきら×川崎貴子対談終わり
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