Googleアナリティクスから利益を最大化させるための突破口をみつける方法

Googleアナリティクスから利益を最大化させるための突破口をみつける方法

ZIPANGs(ジパング).comでは、SEOに力を入れています。
ほとんど広告を使っておらず、集客はSEOが中心です。

SEOはアクセスを上げるためのノウハウ記事は多いようですが、現状からいったい、「どこに力を入れれば収益率があがるか」という点について詳しく書いているところがなかったのでご紹介します。

この方法は、数年前にアドマイヤー株式会社曽根原直樹(@sonedayo)さんに教えてもらいました。

結論から言うと、利益をあげるためには「1アクセス当たりの利益額」が多いものから順にSEO施策を行っていくのが大事です。

まずはGoogleアナリティクスからキーワードの購買データを抽出する

インターネット通販では、購入完了画面に以下のアナリティクスコードを設置すると、Googleアナリティクスで、キーワードごとの購入データを見ることができるようになります。

<script type=”text/javascript”>var _gaq = _gaq || [];
_gaq.push([‘_setAccount’, ‘UA-xxxxxxxx-1‘]);
_gaq.push([‘_setDomainName’, ‘none’]);
_gaq.push([‘_setAllowLinker’, true]);
_gaq.push([‘_trackPageview’]);
_gaq.push([‘_addTrans’,
<!–{$orderId}–>’, // 注文番号 – 必須
<!–{$affiliate}–>’, // 代理店やショップの名前
<!–{$total}–>’, // 合計収益 – 必須
<!–{$tax}–>’, // 税金
<!–{$deliv_fee}–>’, // 送料
”, // 都市
<!–{$order_pref}–>’, // 地域
” // 国
]);<!–{section name=cnt loop=$arrItems}–>
_gaq.push([‘_addItem’,
<!–{$orderId}–>’, // 注文番号(_addTransと同じ) – 必須
<!–{$arrItems[cnt].product_code}–>’, // 商品のID – 必須
<!–{$arrItems[cnt].product_name}–>’, // 商品名
”, // カテゴリー
<!–{$arrItems[cnt].price}–>’, // 商品単価 – 必須
<!–{$arrItems[cnt].quantity}–>’, // 個数 – 必須
]);
<!–{/section}–>
_gaq.push([‘_trackTrans’]); //submits transaction to the Analytics servers(function() {
var ga = document.createElement(‘script’); ga.type = ‘text/javascript’; ga.async = true;
ga.src = (‘https:’ == document.location.protocol ? ‘https://ssl’ : ‘http://www’) + ‘.google-analytics.com/ga.js’;
var s = document.getElementsByTagName(‘script’)[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
})();</script>

※色が変わっている部分を自社のカートに合わせて出力するよう書き換えてください。

これを購入完了画面に設定すると
Googleアナリティクスでキーワードごとの売上がみれるようになります。

 

googleanalyticsの画像イメージ
(Googleアナリティクスの画像
集客→キーワード→オーガニック検索→eコマース)

 

ここで見るのは、平均訪問単価という指標です。
これはどういう指標かというと・・・

指標の計算方法平均訪問単価は、

1訪問当たりの収益(売上)で、計算式は次のようになります。

・ 平均訪問単価=収益÷訪問数

つまり、「1アクセス当たりの売上単価」になります。
これによってこのキーワードから、1アクセスにつきどのくらいの売上をもたらしてくれるかが分かるのです。

googleanalyticsの画像イメージ
赤い囲いが平均訪問単価(Googleによって度々名称が変わる・・・)

つまりこの1クリック当たりの売上単価が高いキーワードを優先付してSEO施策をしていけば一番効率がいい売上をあげるためのSEO施策になります。

●(売上単価が高いキーワードの確認方法は、上の図の通りGoogleアナリティクスの画面で、集客→キーワード→オーガニック検索→eコマースとクリックを進めていくと、データを抽出することができます)

抽出したデータをエクセルで優先順位づけを行い管理する

ただ平均訪問単価が高いもの=優先度の高いキーワードとはなりません。
例えば、平均訪問単価が1万円でも1クリックしかないキーワードよりも
平均訪問単価が1000円でも2000クリック集めているキーワードのほうが優秀なのです。

それらを計算し、エクセルで管理します。

エクセルで優先度の高いキーワードを見つける方法

上記のアナリティクスで抽出したデータを、エクスポートでCSVまたは、エクセルのデータでダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをエクセルで開き、並べ替えを行います。

Googleanalytics(グーグルアナリティクス)をエクセルで管理
(図 ダウンロードしたエクセルを開いたところ)

並べ替える方法は、表全体を選択した後、
エクセル上部のツールバーの【データ】をクリック→
【並び替え】をクリックすると、並び替え設定の小ウィンドウが開きます。
この画面で、図の通り指定をしていきます。

Googleanalytics(グーグルアナリティクス)をエクセルで管理
(図 並び替え設定の小ウィンドウ)

※優先されるキーに【1回のセッションあたりの値】、並び替えのキーは【値】順序は【昇順】、【レベルの追加】をクリックして、【次に優先されるキー】を表示させ、【セッション】、【値】、【昇順】と選択して、OKをクリックします。

すると、1セッション当たりの値が多く、かつセッション数が多い順にデータが並び変わります。

Googleanalytics(グーグルアナリティクス)をエクセルで管理
(図 並び替え後の図)

表の上にあるものほど、あなたのサイトにとって、キーワードとして単価が高く、かつクリック件数が多い、『収益性の高いキーワード』ということになります。

 

優先順位の精度を上げるために、現在の検索順位を調べ伸びしろを見る

エクセルでの並び替えを行ったら、
実際の検索結果をもとに、対策を行う優先順位を決めていきます。

まず、選んだキーワードを検索エンジンで検索してみます。

例えば、検索順位2位のキーワードと、
検索順位10位のキーワードという風に表示されるとします。

Googleanalytics(グーグルアナリティクス)をエクセルで管理
(図 エクセルで抽出したキーワードを検索エンジンに入力した)

2位を1位にするよりも、10位を3位にするほうがSEOは断然楽です。
エクセルの優先順位の指標に伸びしろを加えさらに優先順位を変えていきます。

 

利益を最大化させるため、売れている商品の中から利益が高い商品を見つけ出す

全ての商品が同じ利益率の場合は、ここまでではじき出した優先順位から順にSEO施策をすると売上が上がっていきます。

 

売上を最大化するためならこれだけで十分ですが商品ごとに利益率が違う場合もあるはずです。

利益を最大化させるためには、この単価から利益率を加える必要があります。
実際に検索エンジンに入れてみたら、どのページが表示されているか分かると思います。

そこからこのキーワードは、どの商品が売れているかがわかります。
その商品ごとにエクセルに記入し、利益率が高い商品を優先付けさせます。

例えば、『A1』『A2』『A3』という検索結果で表示されるページから発生する売り上げの利益率が3割、
『B』という検索結果で表示されるページからの利益率が4割だった場合、SEO対策を行う第一優先は『B』というキーワードということになります。

この順にやっていけば利益を最大化できるSEO施策ができます。

優先順位の決め方まとめ

利益を最大化させるSEO対策を行うには、
『ランディングする商品の利益率が高く、伸びしろがあるキーワード』から対策を行うが大事です。

うちの会社では、月ごと、週ごとに優先するキーワードの進捗(順位・何をやったかなど)を記入し経過を都度見ていっています。

地味な作業ですが、必ず利益は上がっていくSEO戦略です。
ぜひお試しあれ!



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