【中編】妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談『お互いのシミュレーションを「話し合う」ことこそ、妊活夫婦の理想のあり方』

【中編】妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談『お互いのシミュレーションを「話し合う」ことこそ、妊活夫婦の理想のあり方』

妊娠前デトックスラボの代表、松田あやこさんは「健康で丈夫な赤ちゃんを産みたい」という女性の気持ちを叶えるために、現在、銀座店、恵比寿店の2店舗を運営している。自身も不妊治療の末に栄養療法に行き着き、自然妊娠した経験を持つ。今回は、あげまん女性の妊活における大切なことから「バリキャリ女性」の妊活についてまで、妊活についてじっくり話してきた!

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【中編】妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談『お互いのシミュレーションを「話し合う」ことこそ、妊活夫婦の理想のあり方』
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妊活中の夫婦の理想的なあり方とは?

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

あきら 「妊活中の理想の夫婦のあり方」って何なんでしょうね?
ぼくにも子どもがいるのですが、子どもが欲しいと思う女性にはその瞬間に男性が理想の父親とか、理想の旦那になってくるみたいな時期が来るんじゃないかと思うんです。ぼく自身もそれは感じたし、まわりの男性とか夫婦を見ていて、今そういう状態だなというのは、すごく感じる瞬間があるんです。そう思う人、多くないですかね。

松田 理想の旦那さんというのは多いと思います。でも、妊活中の方は、理想の父親となると、そこまではたぶん思っていないでしょう。そこまでイメージができていないんです。でも、子どもを授かるために理想的なことを相手に求めるという意味ではあると思います。でも、その理想が妊娠中、出産後もそうなんですけど、自分本位になっているので「相手の存在を慈しむというところが抜けて」しまうのです。

あきら というのは?

松田 先ほどの話でいえば、8時までに採液をするのが理想の妊活をサポートする夫の役割、この日、妻が病院で聞いてきたタイミングで役割を果たすのが理想の妊活をサポートする夫の役割であると。たしかにそれはそうなのですが、でも、そもそも妊活にしても、妊娠中にしても、ご主人がサポートをするという前提がたぶん違っていて…。

あきら そもそもサポートはいらないんじゃないかということですか?サポートというよりも、また違う役割というか。
妊娠をサポートする、という意味の関わり方は必要ないということでしょうか。

松田 例えば、お互いそれぞれの役割をまっとうするという考えが大事だと思っています。男性にも女性にも、本来まっとうすべき役割、それぞれの本心、本能に任せた役割ってあるじゃないですか。男性であれば仕事に行って、家にお金を入れて、自分の価値を妻に認めてもらって、ちょっとあからさまないい方をすれば、妻の存在に感謝をしてギュッと抱きしめる、みたいなところ。社会でも揉まれ、家庭でも揉まれて…。男性は大変だなと思いますね。

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

あきら ぼくは妊娠前でも妊娠中でも、女性のほうが家庭におけるシミュレーションが早いと思うんです。
妊娠中だと「私、こうだからこういう準備をする」「じゃあ、子供が生まれたら私こうなっているから、こういう準備をする」というのがあると思うのですが、男性は一歩手前までというか、そこまでのシミュレーションはすごく難しいと思う瞬間があるんです。
そこのギャップが妊活中もあるのかなというのはすごく感じるところですね。

松田 例えばどういう?

あきら そうですね。例えば妊娠中、これからこういうふうに体力が落ちていくんだとか、こういう状態になるんだよとか。「だから今、こういう準備を私はしてるの」みたいなことは伝えてほしいと思いますね。「察してよ」ではなくて。
もちろん奥さんとしては、調べて欲しいというのはあると思いますよ。「本読めよ!」みたいな。でも、「これからこういうことが起こるんだよ」というのを教えてくれたら、ああ、そうかってわかるんです。こういうギャップですね。

松田 よくわかります。

あきら 自分でもそうですが、男性としてはやはり、社会での仕事というところがシミュレーションとして第一に考えているところでもあったりするし、そこに価値を生み出していきたいと思うんです。
だからこそ、妊娠という大切な時期である妻を守るために、仕事でも結果を出したいという気持ちを汲んでくれつつ、こういうふうに妊娠って進んでいくんだよって教えてくれると「あ、なんかすごく、もっともっと守りたい」と思うというか、もっとぼくも妊娠について知らなければいけないんだなというふうに思ってくるというか、というのはすごく感じますね。
そんなふうに、お互いの役割がわかった上で、その立場から未来をシミュレーションしたものを話し合うというのが、いい妊活中の対話ですね。

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

女性のキャリアプランと妊活の関係

松田 そうですね。そのシミュレーションというところでいうと、女性のキャリアと妊娠・出産は、絶対に切っても切り離せないものですから、このライフプランとキャリアプランのすり合わせについては、特に力を入れて皆さんに話をしています。
「いつぐらいに妊娠がしたいから、どういうキャリアをその前に築いていくのか。妊娠をする準備をどのぐらいするのか。妊娠して出産して、戻ったあとに、どういう働き方をしたいのか」
というところまで、ご主人や自分自身がどうなのか。それをご主人や会社とすり合わせるということで、妊娠、出産における不安もかなり解決ができるのではないかなと思います。

あきら 女性の場合、特に出産とキャリアプランの兼ね合いは最重要課題ですね。

松田 赤ちゃんは欲しいけど、産んだあと、また元どおり仕事に復帰できるかとか、夫のサポートを受けられかとか、この人はどういう父親になるんだろうといった悶々とした不安から、たぶんいろいろと求めてしまうんですよね。
夫婦でいろいろ対話をしましょうとか、妊娠する前に夫婦でたくさん話しましょうという当たり前の状況でも、もしかしたら、あげまん女性はそれを潜在的にわかっていて、そういう対話をするのが特に上手なのかもしれません。
その一方、さげまんと呼ばれる方は、話したいけど何を話していいかわからないから、行き当たりばったりで、今「つわりなんだから辛いの。もっと気を使ってよ」なんて言われたら、たぶんパートナーも本来の力を発揮できずに、目の前のことにやみくもに一生懸命になってしまって、あれが違う、これが違うを繰り返すうちに、慣れてきたころその時期が終わっているというのがあるのかなと思いますね。

妊娠前デトックスラボ・松田あやこ×中村あきら対談

あきら 最初におっしゃっていたメンタルというのは、ぼくが感じたところでいえば、「不安の正体」を見つけることですね。そこを解消すれば、子どもが欲しいというメンタルになってきます。愛されることや、愛することができるかどうかという自分の内側に向いた不安と、自分のキャリアについての社会とか未来などの外側に向いた不安。その両方を解消できれば本当に妊活で向き合えるメンタルになるのかなと。

松田 そもそも妊娠するためにがんばるということ自体が、実はすごく不自然なんですね。お互いが本当に愛していて、お互いの時間を本当に大事に思って感謝をしていれば、そこに生まれてくるのが自然な命なはずですよね。それがキャリアとか、タイミングを理由に徐々に遅くなってきてしまっている。本来は相手に感謝したり、親に感謝をしていれば、もっと自分の身体を本当の意味で大事するようになるはずです。
例えば女性がタバコを吸うことも本来はあまりいいことではないし、食生活もそう。うちではよく「命をつなぐ食事をとって欲しい」ということをいいますが、お湯を注ぐだけで食べられるラーメンみたいなのではなく、ちゃんと命を授かるための野菜とか、次につながるものを食したくなると思うんですよ。

あきら そうですね。

次回は、『アゲメン男性は、女性に「キャリア」以上の承認欲求を与えてくれる』をお届けします。

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