Singularity(シンギュラリティ)とは

シリコンバレー用語集

Singularity(シンギュラリティ)とは、将来訪れるであろうコンピュータが人類の知能を超えるある時点のことであり、特異点、技術的特異点と呼ばれる。

特異点はもともと物理学、数学などで定義されており、ある規則を持つものの規則下において、その規則が適応できない点のことをさす。

ここでのSingularity(シンギュラリティ)も本質的には同じ意味で、Singularity(シンギュラリティ)のその時点に世界に存在している科学技術や生活様式が、それ以降全く通用しなくなる点とされている。

Singularity(シンギュラリティ)は、アメリカの発明家で人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイルによれば「それは2045年に到来する」とのことである。

そして、その時点で起こるさまざまな予測不可能な事態も含めて「2045年問題」と総じて言われている。

それでは、人類がSingularity(シンギュラリティ)を迎えてしまうとどのような問題が懸念されるのか。

まず、Singularity(シンギュラリティ)以降の科学技術の進歩は人類より賢いコンピュータが支配していくため、まったく人類が到達不可能な技術レベルに発展することが考えられる。(天文学的なスピードでの情報処理、インターネット上の無尽蔵のデータ量などがこれを可能にし、我々には予測不可能な世界が訪れる)

また、すべての労働は人工知能搭載のロボットができるようになるため、人類は働く必要がなくなるかもしれない。

結果、どのように世界の経済は動いていくのか、所得はどうなるのか、世界規模の大規模な技術的失業(新しい技術がもたらす失業)にどう対応するのか。

それに対応する術すら我々は持ってないのである。

Singularity(シンギュラリティ)へ向けた技術開発系スタートアップも増えているが、このように人類にあらゆる問題が降りかかるとされているため、そういった研究開発には否定的な意見も多い。



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