Fail Fast(フェイルファスト)とは

シリコンバレー用語集

Fail Fast(フェイルファスト)とは、単語それぞれでは、Failは失敗、Fastは速いの意味である。
新人社員に対してベテランたちが、「早く失敗しろ」という意味あいで使うことがある。
プログラム開発においては、プログラムの実行中に致命的な障害が発生した場合にシステムを停止させること、を意味する。
だが、シリコンバレーにあるIT企業のCEOたちにとっては、その言葉は重要な意味をもってくる。

Fail Fast(フェイルファスト)の重要な意味とは

シリコンバレーでは、Fail Fastという言葉がよく使われている。
CEOにとっては、利益が得られない事業に関しては、いつか手を引かなければならない。
この場合、彼らにとってのFail Fastは、「早く失敗しろ」という意味ではなく「早く撤退する」の意味あいが強くなる。

グーグルの元CEOエリック・シュミットは、「Fail fast, fail cheap, and fail smart」と、韻を踏んで使うほど、この言葉がお気に入りだ。
直訳すれば、「早く失敗、安く失敗、賢く失敗」という意味となる。
『早い段階で事業に失敗したとしても、できるだけ安いコストでおさまるようにして、その失敗が次にいかされるような賢い撤退を迅速に決断したほうがいい』といったところだろう。

失敗を繰り返したシリコンバレーの著名な人物

アップルの創始者であり、世界的な著名人でもあるスティーブ・ジョブズは、大成功するまでに何回も失敗を繰り返している。
ウィンドウズにシェアを奪われたり、創業した会社を追い出されたりと、華やかな人生を送っている。
だが、彼が成功を続けられたのは、失敗するたびに自分には何ができるのかを深く考えていたからである。

失敗は成功のもと

日本には「失敗は成功のもと」というよき言葉がある。
だが、失敗したときに、「なぜ失敗したのか、次はどうすればいいのか」をまったく考えないのでは、成功につながることはないだろう。



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