あきらです。
高尾山のてっぺんに登った後、
なにやら違う道を通ると、「つり橋」なるものが見えるらしい。
なので
行きにきた道とは、違う道をとおりました。
するとそこは結構な山道でした。
下はほぼ絶壁!
ころげ落ちたら、どこまでもころげ落ちそうな森。
こぇ~。
途中で、小さい小屋があったのでそこで休みました。
そこで自然の静けさの中で
瞑想しながら、旅を振り返っていました。
いや~、また色んな人にお世話になりました。
今回は若いパワーをすごくもらった旅だったなぁと感じました。
昔の自分と重なって懐かしいものがありました。
そこで決めました。
「もう帰ろう!」
ホントは山梨まで行く予定でしたが
彼女の顔が見たくなりました。

良い旅だった。
ありがとう。
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さぁ帰るか、と時計を見たたところ
「やばい、4時半を過ぎてる・・・!」
山は、最低でも3時には降りておくのがベスト。
確かロープウェイも4時半までだった。
おいおい。どうする?
とりあえず降りよう。
と、一目散に駆け下りる。
しかし行けど行けど、
降り口が見えてこない。
おかしい。道を間違ったのだろうか。
あたりはどんどん暗くなってくる!
さすがにあせる。
やっと地図を見つけた。
地図を見て、思わず「うわ~!」っと言ってしまった。
なんとそこは、高尾山のとなりの『城山』という山の頂上にいたのだ。
やっぱり高尾山の頂上からの道が、間違ってた!
どうしよ?どうしよ?
このまま引き返すか?この城山を降りるか?
しかし引き返した道のりでは、日没に完全に間に合わない。
行くか?戻るか?
行こう!!いや行くしかないんだから!
時間は5時。。。
ホントに暗くなってきた。
暗いのが恐いのが、なぜかというと




しかも城山は、高尾山と違い観光地ではないので、普通の山。
道が登山道なのです。
さらに、雨で下が滑る! ![]()
いや、冷静に考えろ、俺。
急ぐと、転んで足をひねってしまうかもしれない。
それが一番最悪。
よしよし。
ここはゆっくりとかつ、早く歩かなければいけない。
大丈夫、大丈夫、大丈夫!
道は見えなくてもゴールまで続いてる!
これは人生だ。急げば転ぶぞ、俺!
森の皆さん
ありがとう、ありがとう、ありがとう、
ありがとう、ありがとう、ありがとう、
ありがとう、ありがとう、ありがとう、
ありがとう、ありがとう!!
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一時間ほど暗い道を、降りていった。
もう不安と緊張と体力の消耗から、汗が尋常じゃないほど出てきていた。
くそ、まだか。
あたりにまったく光の気配がない。
しかし、川の音がする。
間違いない。道のとおりの近くに川が流れている。
ゴールは近い・・・はず!
しかし、逆に一歩間違うと川に落ちるという危険性も増えてしまった。
雰囲気から、どうやらこの道は川の上を
交差しながら波のように道が通ってるようなのだ。
もうまったく見えなかった。
どこかで聴いた言葉を思い出す。
夜明け前が一番暗い
そうであってくれ!
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川を越えると、広い道にでた
なんとなく整備された道だと、歩く感覚で分かった。
その瞬間、
なんと!
光が見えた!!![]()

自動販売機の光だった・・・!
光を見るのにこれほど、感動したのは初めてだった。
うれしい。
良かった!これで助かる。
安心して
座り込んでしまった。
ぼーっと光を見ながら
俺はうなだれるように下を向いた。
「あぶなかった~!」 ![]()
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近くに住んでる人に事情を話し
高尾駅まで車で乗せていってもらえることになった。
運転手の前島くんは
遭難話を楽しそうに聞いてくれた。
生きてて良かった。
ありがとう。




