北野武が言ってた。
「30過ぎても親を許せないやつはバカだ」って。
アメリカに住んでると、日本を飛び出してきた20歳の若い人たちと話す。
その中には、日本を飛び出してきた理由について「親が許せない」と語ることがある。
ぼくはそういうときに伝えるのは、
「親と向きあいな。それが自分と向き合うことになるから。」
ってことだ。
目次
20代前半は、親と向き合うことに集中していい時期
親を許せてないってことは、自分を許せない部分が多いってこと。
親を認めてないってことは、自分を認めてない部分が多いってことだよ。
だから親と向き合うことって、自分と向き合うことになるんだよ。
なんで親を許せないのか。
それっていうのは、親を「親」だとしてか思ってないからなんだよね。
自分が子どもという立場でしか、親と接することができてないんだよ。
ぼくは20代前半のころ、とにかく親と向き合った記憶がある。
別に普通の親だよ。むしろいい親だよ。
でもそんな普通の親でも、ぼく自身認めることができるまでは時間がかかった。
例えば、知らないおじさんが道ばたで変な動きをしてても気にはならいない。
知らないおばさんがめちゃくちゃ大声で話してても気にはならない。
でもこれが親だったらめちゃくちゃ気になる。
ぼくが思う親を認められるってのは、こうときに「やめてよ、恥ずかしい」ってなるんじゃなくて
「変な人だね」って他人のように見れることなんだよね。
別に親に興味がなくなることじゃないよ。
親を「親」じゃなくて、1人の人間として見れるようになることなんだ。
それが大人になるってことだし、成長するってことなんだよ。
それができるようになる方法を教えるよ。
①小学校や十代の時、親との間で傷ついたことを共有する
大体、自我が目覚め始めるときに親に対しての何らかの怒りをためこむことが多い。
その時言えればいいんだけど、その時の自分自身も何でそう思ってるか分からないことが多い。
だから、大人になって親と二人で共有しあったらいいよ。
あのとき、自分はこういう風に感じてたんだよね。って。
話したら楽になっていくよ。何でこんなこと悩んでたんだろうって。
友達に話すのと一緒だよ。
大人になるって、親に対して、重くなっていくことじゃないよ。
軽くなっていくことなんだ。
②祖父や祖母、親戚に「親」とはどんな人間なのかを聞く
おじいちゃんやおばあちゃんに、自分の親についてどういう人なのかを聞いてみよう。
きっと親を見る目というのが全く変わる。
父親や父でもあるけど、夫でもある、兄でも弟でもあり、息子でもあるんだ。
母親も、妻であり、妹でも姉でもあり、娘でもある。
自分の親を、色んな角度から知ることはすごく大事だ。
それを聞くことで、親を「親」という役割のみでしか見ることはなくなってくる。
親を許すとか、親を認めるとかって自分一人だと無理だよ。
色んな家族の視点で、色んな役割の視点でその人を見たときに、やっと1人の人間として見れるようになるんだ。
普通の人は、親の葬式で「親はどういう人間だったか」ってことを聞くんだよ。
でも死んだあと聞くってすごく悲しくないかな。すごく後悔すると思うんだよね。
ぼくはおじいちゃんや親せきの人から、色々聞いたよ。
20代後半ぐらいから、おじいちゃんやおばあちゃんはどんどん死んでいくことが多い。
だから、20代前半の時期に今のうちに色んな話を聞いておきなよ。
それは今後の人生の大きな糧になるよ。
親のためなんかじゃなくて、自分のためでいい
親を許すとか、認めるとか、親のためにしなくていいんだよ。
自分のためにやったらいいんだ。
自分が成長するためににとか、もっと自分を認めるためとか、お金持ちになるためとか。
そんなんでいい。私利私欲のためでいいんだ。
親を尊敬できるようになったら、自分のことも自然と尊敬できるようになる。
自分のことを尊敬できたら、周りの人も尊敬できるようになる。
それで全員がハッピーになるんだから。
いいんだよ、自分のためで。
それで人生が変わるんだから。
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