【書評】不労所得を持てるかどうかはストックビジネスにある!『ストックビジネスの教科書』大竹啓裕著

ストックビジネスの教科書大竹啓裕著

『ストックビジネスの教科書』大竹啓裕著(ポプラ社)を読んだ。

この本はストックビジネスという考え方についてすごく詳しくわかりやすく説明してくれてる本だね。
実はこの前開催した「不労所得ナイト」でも、結局のところ不労所得をつくるにはストックビジネスをするしかないという話もした。

不労所得を得たかったら絶対「ストックビジネス」をやらないといけない。

不労所得を得たい個人じゃなくても、継続的に安定的な売り上げを上げていきたい会社はストックビジネスの概念を勉強しておく必要はあるよね。

継続的に安定的に収益を上げたいと思った時は、この本はすごく勉強になる!

 



ストックビジネスって何?

この本ではストックビジネスの定義をこういう風に書いてある。

①継続的にお金が入る。
②そのビジネス自体を売ることができる。

継続的にお金が入る

継続的にお金が入る仕組みのビジネスモデルかどうかだ。
例えば、スポーツクラブは会員制のビジネスなので毎月継続的に収益を発生させることができる。
しかし、花屋などは継続的に入ってくるビジネスモデルではない。だから毎回営業をかけなければいけない。

そのビジネスを売ることができる

そのビジネスを売ることができるかどうか大事だ。
逆に「売ることができないビジネス」って何かというと人に依存してしまうビジネスのことだ。
同じ飲食業でも飲食自販機業だと誰がオーナーでもそのビジネスの売上は変わらない。
だから、違う人にそのビジネスを売ることができる。

しかし、カリスマシェフの飲食店はそのカリスマがいないと売上をあげることができないから、そのビジネスを他人に売ることっていうのはできないんだ。

ソフトバンクの成長の歴史はストック化の歴史だ!

この1ページがすごい!


ストック化で成功した企業は数多くあります。
なかでも、ソフトバンクは戦略的に「ストック化」に移行していったとみていいと思っています。

ソフトバンクの孫正義氏がまず始めたのは、コンピューターソフトの卸売業でした。
すなわち「ストックビジネス」の反対の「フロービジネス」で、一度売ったとしても定期的な収益が得られるわけではないビジネスモデルでした。

そこから、ポータルサイト事業「Yahoo!Japan」を始めましたが、これも広告事業が主体で、ストックビジネスとは言い切れないモデルでした。

ここから孫氏は、ストックビジネスに向けて大きく舵を切ることになります。
つまり、定額制のサービスに移行していったのです。「Yahoo!BB」のADSL事業を皮切りに、「日本テレコム」を買収して電話通信事業を始め、そしてついに「ボーダフォン」を買収して携帯電話事業に本格的に参入しました。

①「ソフトバンク」コンピューターソフト卸売業 《ストック×》
②「Yahoo!Japan」ポータルサイト事業/インターネット広告事業 《ストック△》
③「Yahoo!BB」ADSL事業 《ストック〇》
④「日本テレコム」電話通信事業 《ストック〇》
⑤「ボーダフォン(現ソフトバンク」携帯電話事業 《ストック〇》

こうしてみるとソフトバンクの歴史は「ストック化」の歴史であったことがわかります。

—『ストックビジネスの教科書』大竹啓裕著

これはすごくわかりやすい。
やっぱりビジネスをやってると、最初はとりあえず目の前にあるもの売りに出る。
それが上手くいったら、お金が入ってくるけどずっと営業しなきゃいけない。
上の経営者の人達はどうやってあんなに安定的に売り上げをあげてるんだって疑問がわく。

そしたらビジネスモデルが大事だって気づいていくんだよ。
そのためにはストック化できるビジネスに着手しないといけないって気づくんだよね。

まずはストック思考をもて!

まずストックビジネスをつくるには、ストック思考を持つことが大事だ。
一度このストック思考をインストールすると、街で見かけるビジネスや経済ニュースを見たときに、
「あ、このビジネスはストック性が高い」とかを瞬時に判断できるようになる。

ストック思考は、ビジネスの良しあしを判断するのにとてもいい視点を与えてくれるはずだ。
起業家のみならずとも、転職を考えるビジネスマン、株取引をするディーラーなど
その会社が良い会社かどうかを判断するときにすごく役に立っていく。

ストック性が高いビジネスを持っている会社は将来も安定的だし、何より経営者のビジネスセンスの高さもうかがえる。
そのストック思考を知っておくことで、企業選びがグッと楽になっていくはずだ。

ストックビジネスとフロービジネスの違い

ストックビジネスとよく比較されるのがフロービジネスだ。両者の特徴は以下のようになる。

ストックビジネス
ストックビジネスの代表例としては電力・ガス事業、運輸事業、通信事業があげられる。
契約者が増えれば収益も増えていき、ほぼ毎月決まった収入が入ってくる事業のことだ。
このモデルが構築できれば、損益分岐を越えたところから、新規事業へ投資、再投資という高サイクルを廻すことができる。

フロービジネス
フロービジネスは、売上の増減が激しく、取引が一度きりというビジネスである。
お得意さんなどの継続性が確保できればフロービジネスであっても、ストックビジネスに近づくことになるかもしれないが、契約関係を結ぶわけではないので、フロー(flow)であることに変わりはない。
常に競争原理にさらされているので、顧客の奪い合い、あるいはより良い商品が出てくれば顧客がそちらに流れてしまい、売り上げが落ちてしまう。

ストックビジネスの種類

ストックビジネスと言ってもどんな種類のビジネスがそれにあたるのか。
一般的にストックビジネスと呼ばれるものを何種類か上げていくので、簡単にイメージできるようになるだろう。

・定期購入型
通信販売などで定期的に購入するものは、毎回注文をするのは面倒だから、まとめて買ったら安くなるから、といった消費者のニーズに応え、通常購入よりも安くなる定期購入制度が導入されていることが多い。これが定期購入型のストックビジネスだ。
新聞や雑誌の定期購読もこれに当たる。

・賃貸型
自分が所有してる不動産を誰かに貸し、家賃という形で毎月の収入を上げる。最近では、面積によって月額料金が決まる個人向けの貸倉庫、会員になれば使いたい時に使えるシェアオフィス、貸会議室などもある。

・ASP型
iPhoneの月額課金アプリをイメージしていただければ分かりやすいだろう。パソコンでも、今まで有料ソフトだったものが徐々に月額制に移行しつつある。photoshopやillustratorで有名なアドビシステムズも月額制のサービスを導入している。

・レンタル型
「必要な時だけ使いたい」「いろいろな物を使いたい」「資産計上したくない」といったニーズにあったストックビジネスだ。観葉植物のレンタル、家具のレンタル、購入するよりも様々なバリエーションが楽しめる。最近は毎月決まった額で、スタイリストと洋服を選べる、ファッションレンタルサービスなるものも出てきた。

・消耗品の定額型
最近では、プリンターは無料でレンタルし、インク代が月額いくら、といったサービスも出てきている。プリンターだけでなくゲーム機など、本体に付随する消耗品で稼ぐストックビジネスだ。

・習い事型
最近は通学のみでなくネット経由で授業が受けられるものも多くある。
ネット経由で受けられるものは、好きな時間で、好きな場所で受けられるので、今後、通学は楽器やスポーツなどといった習い事ぐらいになるかもしれない。

・権利使用料型
著作権、お店の看板、ノウハウなどがこれにあたる。絵やブランド名、フランチャイズの使用料(ロイヤルティー)といった方が分かりやすいだろう。
このケースは固定売上(月額いくら)と変動売上(売上の何%)の両方が得られるパターンもある。

・サービス型
「月によって利用程度は変わるが費用を定額にして欲しい」といったニーズにマッチしたストックビジネスだ。税理士やコンサルの月額契約はこれにあたる。ほかにも、オンライン秘書代行やエステでも定額サービスがある。

・コミュニティー型
ブランド力のある人がコンセプトを打ち出し、一定のコンテンツを提供することを約束し、会員限定のコミュニティーを作る。一方通行なコンテンツ配信ではなく、会員同士のコミュニケーションができるのが大きな売りだ。オンラインサロンのSynapseやDMM Loungeの課金モデルがその例になる。

ストックビジネスをつくろう!

ぜひこれから起業する人はストックビジネスを目指そう!
この考え方を知っているだけで、他の起業家との3年後、5年後の成長が全く違う。

結局のところ、どんなビジネスを選ぶかで成長というのは変わってくる。
もちろん自分に合っているビジネス、自分が情熱をもてるビジネスというのもビジネスを選ぶうえで重要な要素だ。

だけど、このビジネスモデルの考え方を知りながら、選択するビジネスとそうではないビジネスはきっと方向性が違ってくるはずだ。

この本には、もっとストック化した企業の事例、ストックビジネスの作り方など他にも満載だ。
ぜひおすすめ!

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