部下にどのように「モデリング」の概念を伝えていくか?ぼくがチームで伝えていること

部下にどのように「モデリング」の概念を伝えていくか?ぼくがチームで伝えていること

ぼくは事業をやり始めて8年の間に、他社・自社問わず様々なチームで活動してきた。
自分で採用した人、社員、インターン、チーム、他社を含めると数百人以上のメンバーと仕事をしてきたことになる。

そのプロジェクトの間に必ず「モデリング」の概念を覚えてもらう。
部下やチームのメンバーから一番多い質問もこの「モデリング」に関する質問だ。

今までこのAKIRA DRIVEでも、ぼくの著書「東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法」でモデリングの方法を語った。

「モデリング」とは一言でいえば、得たい結果をまねするという手法だ。
ここで大切なのは、ただまねすることではない。「得たい結果」をまねすることだ。

東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法」より

今日はチームで部下やメンバーにどうやってこの「モデリング」の概念を伝えていくか。
ぼくがやっていること紹介したい。

モデリングを覚えれば、「誰でも」「早いスピード」で結果を残すことができる

沖縄AWSカンファレンス

まずチームメンバーに伝えるのは、モデリングの大切さだ。

モデリングは、得たい結果を真似することだが、この方法を覚えれば、リーダーである自分がいなくても結果を残す自分になることができる。

またほとんどの人が、そのビジネスやカテゴリーの専門家であるわけではない。
ぼくは家具の通販サイトをやっているが、多くのメンバーが家具の専門家でもなければ、家具が好き、愛しているという人でもない。

逆に専門家だったら売れる、商品を愛してたり、好きだったりすると売れるようなサービスだと人に依存してしまうビジネスになってしまう。
人に依存しているビジネスだと、莫大な教育費、採用費、そして育てた人がいなくなることの会社損失は計り知れない。

そうならないためにはこのモデリングは、仕事の結果を公式に当てはめるようにすすめる方法なので「誰でも」「速いスピード」で結果を残すことができる。

モデリングの方法は、

①得たい結果を明確にすること
②得たい結果を得ている会社・サービス・サイトを探して「モデリング先(さき)」として決定する
③その「モデリング先(さき)」を99.99%マネをする。
④99.99%マネをしたものから要素を「引く」ことで自分たちのオリジナルとして完成する

具体的な方法は、ぼくの著書と以下の記事を見てほしい。

なぜ「誰でも」「速いスピード」で結果を残せるかというと、モデリングは既存のものをトレースして、そこから引くことでオリジナル化するという方法だからだ。

オリジナルなものを創ろうとしたときに、無から有を作れる人間などほとんどいない。しかし、このやり方は既存のものから「引いて」つくるやり方だから「誰でも」「早く」完成させることができる。

また「モデリング先(さき)」は、自分たちが「得たい結果」を得ている。そこと同じことをすれば同じ結果を得ることができるんだよ。

リーダーである自分への質問は、「モデリング」の思考をくぐらせてからするように伝える

法人コンサルティング契約

モデリングの大切さを伝えたあとは、日々の業務でどのように「モデリング」を使うかだ。

例えば、リーダーである自分への質問のときも、まずはモデリングの概念を思考してもらってから質問するように伝えている。

デザイナーさんからの質問「どういうデザインにしましょうか?」
→ぼくの答え「得たい結果はなに?モデリングはある?」

システムさんからの質問「どんなシステムを入れますか?」
→ぼくの答え「得たい結果を得ている会社はどんなシステムを入れてるの?」

商品管理担当社さんからの質問「どんな優先順位で商品をアップしましょうか?」
→ぼくの答え「モデリング先の企業は何が大事だっていってた?何がティッピングポイント(流れや軌道に乗ってブレイクしたポイント)だったっていってた?何が2割8割の法則(どんな結果も上位2割の仕事や人や商品で成り立っている)の2割の部分だっていってた?」

つまり、部下やチームのメンバーから質問があるたびに、モデリングの考えにもとづいて答えていく。
これを繰り返していけば、自ずと同じメンバーは同じ思考になっていく。

今では最初から、「ぼくはこういう質問が来たら上記のように返すから、最初からモデリングを思考してから質問してね」と伝えている。

チームへのプレゼンも、生きた着いた「答え」よりも思考プロセスに重点を置いて発表してもらう

チームへのプレゼンも、生きた着いた「答え」よりも思考プロセスに重点を置いて発表してもらう

チームへのプレゼンも、結論として出た答えよりも、どのような思考プロセスを得てその答えに行きついたのかを話してもらうようにする。

このモデリングによって何をやるかを決めるプロセスは、結論よりも思考プロセスのほうが重要だからだ。
つまりその人がどのようにモデリングをしたかが、その答えが正しいか正しくないかの精度を高めてくれる。

発表するその人が、
「チームの得たい結果を本当の意味で理解しているのか?」
「モデリング先を探すプロセスは間違っていないか?」
「モデリング先はそこで本当にいいのか?」

このプロセスの精度のほうが、何をやるかの答えよりもはるかに重要だ。
だからプレゼンにおいて、チームの全員がここのプロセスに置いて問題がないかを議論する必要がある。

なぜ答えよりも、プロセスを議論するか。
それはこのモデリングの方法は答えが正しいかどうかはリーダーも含めて誰も分からないからだ。
しかし、この方法は「正しい思考プロセスをしていたら」、正しい答えが導けるようになっている。

大事なのは、その思考プロセスなんだよね。

以下では、メンバーがどのようなミスを犯してしまいがちかを挙げていく。

チームの得たい結果を、メンバーが理解していない

チーム全員が何を目指しているのかを理解する必要がある。
サイトのバナーや広告を変えたいときに、ただバナーを変えることがチームの得たい結果ではない。
売上をあげることだったり、アクセスを上げることだったり、利益をあげることが大目標にあるかもしれない。
利益をあげることであれば、得たい結果は、利益をあげるためにバナーを変えることになる。

するとモデリング先は、当然他よりも(売上ではなく)利益をあげているサイトがモデリング先として有力になる。

チーム全員が得たい結果を理解するためには、現在全員がどのような方向に向かっているのかをチームごとの共有が欠かせない。売上でなく利益が今の目標であれば、毎日の日報には今日の利益をのせるとかして、チームがこの指標を重要だと認識するようにしよう。

モデリング先を見つけるための情報力が不十分

よく犯してしまいがちなのが、家具のサイトだからと言って家具業界しかモデリングしないことだ。
これをやってしまうということは、メンバーはモデリングを理解していない。

現在いま行っている仕事というのは、チームの目的、部署全体の目的、会社全体の目的というものからできている。
枝葉には必ずその根っこがあるはずだ。

経営にも同じように、戦略→戦術→計画→行動という風に上位目的がある。

つまり、モデリングするにあたり上位目的に近いものほどモデリング先として有力になるということだ。

例えば、家具通販のチームであれば
・自分のチームと「同じ戦略」の化粧品サービス(〇)
・自分のチームと「違う戦略」の家具通販サービス(×)
であれば、前者がモデリング先はとしては有力だ。

もちろん同じ戦略の家具通販サービスが見つかれば、最高のモデリング先だ。
しかし、どれぐらい枝葉が同じでも、同じ根っこのモデリング先にはかなわない。

99.99%マネをしていない

最初にこのモデリングの話をすると多くの人が、99.99%真似をすることに抵抗を感じる。
人の技術をパクっているように感じるのだろう。

それでせっかくモデリング先を見つけても、自分で1から作り始めてしまう。
それだとせっかくのモデリングの意味がない。

モデリングは決して人のものをパクるための技術ではない。
自分独自のオリジナルなものをつくるための最速の方法だ。

ぼくはどれだけウェブデザインを作るのに慣れても、最初はモデリング先をトレースすることを忘れないようにしている。

トレースしたものを自分独自の配置や色合いに変えていくことで「結果」を変えずにオリジナルなものを創れるからだ。

それをチームのメンバーにも徹底させよう。

モデリングは自分だけじゃなく、チームや部下にも結果を出すことができるようになる技術

モデリングは自分だけじゃなく、チームや部下にも結果を出すことができるようになる技術

モデリングは、自分だけじゃなくて、チーム全員に同じ結果をもたらしてくれる技術だ。
以前モデリングはどんな人でもプロフェッショナルになれる技術だと書いた。

まさにそれを自分のチームに浸透していけば、全員がプロフェッショナルとして結果を出せるようになっていく。

ぜひ参考にしてみてほしい!

もう一記事いかが?モデリングに対する考え方・やり方

どんな人でも簡単にプロのウェブデザイナーになれる!?デザインを「モデリング」する方法

著名人や経営者、会いたい人に会えるようになる「自分メディア」の作り方

このAKIRA DRIVEも「得たい結果」から逆算してつくっている。

インタビューアシスタント・インターン募集します!

インターン採用の文章もモデリングの考え方から作っている。
「ぼくの「得たい結果」はこれです。これを叶えられる人来てください。」という感じだ。



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