【沖縄】沖縄起業塾講演会まとめ「自分のスタイルを見つける方法」

先日は、沖縄起業塾の生徒さんとスタッフさんに向けて講演会をしてきました。

今回のきっかけは、沖縄起業塾の宮入さんがぼくに社長取材に来てくれて、ぼくの取材を聞いてぜひ生徒の前でも話してほしいとのことで実現しました。

起業塾の生徒さんは、沖縄の大学生です。
以下から実際に講演で話した内容を書いていきます。

沖縄起業塾、社長講演会にて

講演テーマ「自分のスタイルを見つける方法」

みなさん、こんにちは。
事前に起業塾の生徒のみなさんに、どういったことテーマを聞きたいかアンケートをとりました。

学生からのぼくに聞きたいこと

①志高く持っていても、それを維持することができません。 中村社長はどのように気持ちや志を維持していますか?
②タイムマネージメントについて。手帳どうり予定を進められないのが悩みです。
③人望がないことが悩みです!!!!どうすれば人望がつくでしょうか?

この質問に対して、そのまま答えていくのもいいです。
ただ、ぼくがこの質問を見たときに思ったのは、学生起業家ということもあってかもしかしてこの生徒さんたちは、「経営や仕事に対して、これが正解。とかこうあるべきという前提があるのではないか」ということでした。

だからこそこういった質問が出てくるのだろうなと仮定しました。

ぼくという経営者を見てもらうと分かると思いますがみなさんがイメージするであろう、経営者っぽくない人です。
それは個性的だし、ゆるい雰囲気もあります。

それでも結果を出せているのは、ぼくが自分のスタイルというもの見つけ出し、それに合わせて長所を伸ばしていったからです。

なので今回ののテーマは、
「自分のスタイルを見つける方法」にすることにしました。

ウェブ制作時代に見つけた、
長期的にコツコツと積み上げるというスタイル

元々ユナイテッド・ビジョンは、ウェブ制作事業から始まりました。
当時は、色々な経営者のウェブサイトを作りました。

事業を通してわかったことは経営者には様々なタイプがいるということ、そしてそれらの経営者はそれぞれ自身にあったスタイルで経営をしているということです。

そういった経営者と仕事をするうちに、自分はどんなタイプの経営者なのだろう?と考えるようになりました。

自分はどういうタイプの経営者なんだろう?と考えるように

ある時、1人の経営者と長期的にウェブプロデューサーとして組むことになりました。
その経営者さんが事業を立ち上げるのがうまい経営者さんでした。
しかし、その分短期集中型で無くなる事業も多かったのです。

ぼくは自分がコツコツ作ったものがなくなることにストレスを覚えていました。

その経験から自分は、長期的に一つの会社をコツコツと積み上げていく人なのだと分かりました。

それが自分のスタイルなのだと分かり、長期的に一つの会社をコツコツと積み上げていくタイプの経営者は何を目指し、どう成功していったのかを勉強しました。

例えばユニクロの柳井さんやソフトバンクの孫さんなどです。
彼らは長期的に見て、大きなものを掲げて成功していっていました。

このあたりからぼくは、世界一の会社を作るということを目指すようになりました。
このとき思ったことは、ぼくは長期的にコツコツ積み上げる人なので世界一ぐらいを目指さないと成功しないだろうなと思いました。

例えば日本一を目指したとして、それも小さいところを積み上げた結果何十年とかかってしまうかもしれません。
日本一と掲げて、そのあと何十年もかけて世界一を目指すのは難しいだろうと思ったし、日本一の延長線上に世界一があるとも限りませんでした。

なので何十年もかけて長期的に積み上げていき、世界一を目指して行こうと思ったわけです。

EC事業に見つけた、
山登りのようなビジネススタイル

ウェブ制作のような請負のビジネスではなく、自分たちのビジネスを持ちたいと思いEC事業をスタートさせました。

世界一の会社になることを目標にしていたので、ECで世界一の会社を探しました。
アマゾンやザッポスなどを研究しました。

彼らがやってたのは、要は早く業界シェアを獲得して拡大してくモデルでした。

そのスタイルを参考にして事業をリスクをとり拡大していきました。
2011年3月月商450万、2012年1月月商1000万、2012年3月月商3000万、2012年12月月商5000万といった、1年で6倍~10倍の成長をしました。

やってみた結果、常に刺激があり楽しかったものの常に誰かにシェアを奪われる可能性がある、ぼくがもっとマイペースに仕事と生活がしたい、安定的に進んでいきたいと思うことが分かりました。

シェアを拡大して、獲得していくビジネススタイルはぼくには合いませんでした。

それからどんなフィールドで世界一を目指していくべきかを考えるようになりました。
そこで研究していくと、世界一を目指す道のりにも種類があることが分かってきました。

・山登りのように、頂上を目指す方法
・陸上戦のように、陣地を多く獲得して目指す方法
・海上戦・海賊船のように、一つの宝や大陸をを見つける方法

シェア獲得のビジネスは、中華統一戦争のようにまさに陸上戦で陣地を獲得していくようなフィールドでした。

そういったフィールドでは、ぼくの長期的にコツコツとやっていく戦法は輝きをみせませんでした。

ぼくはその中でも、山登りのように頂上を目指すフィールドで戦うのが自分には合っていると感じました。
山登りというのは、ゴールは常に見えていて外的要因で山自体がなくなることはほとんどありません。
時間がかかっても目の前の道を一歩ずついけば、必ずゴールがある。
そんなビジネスフィールドで戦うというスタイルを選びました。

例えば、
・100年後も商品として必ずあるもの
・生活に根付いているコモディティ(一般化した商品)であること
・安定した業界のビジネスを選ぶこと

という基準を設けました。
今選んでいる家具通販という領域もこれにあたると思っています。
多少形を変えようとも100年後もあるだろうと。

新しい業界や商品は、1番にフラッグ(旗)を握れればいいのですが、ぼくのスタイルではありません。
だから新しい業界ではなく古い業界、変化が多い新興国ではなく成熟した先進国、そういったところがぼくが戦うべきフィールドだと思うようになりました。

そしてそれこそがぼくがビジネスを選ぶ際のスタイルになったのです。

ジパング.comについて説明する中村あきら

組織をつくってみて出会った、
少数精鋭というスタイル

一時期拡大路線にあったときに、1年で社員が30名にまでなりました。

やってみた結果、大人数の組織はぼくには合わないことが分かりました。
そんなに自分は人付き合いもよくないし、ひとりの時間を大切にするタイプでした。

まだ社内でのグループ意識への対応や、人のマネジメントにあまり興味を持てませんでした。

そのときの経験から分かったのは、ぼくは少数精鋭のスタイルだということです。

それから多くの世界企業の少数精鋭チームの勉強をしました。
アメリカの37シグナルズなどの企業は、ネットを駆使し世界中でチームを組んでいました。

山登りのようなビジネスで少数精鋭というスタイルということもあり、特にエベレスト登頂チームのスタイルはとても勉強になりました。

エベレスト登頂チームの哲学の一部

・実際に登頂を開始するまえに装備品を現実の世界でテストする。
・登山隊を組む際には、同僚となる隊員には「遭難時」に最も頼りになる登山家を選ぶ。
・経験不足の隊員に決して登頂を認めない。「登山隊の力量は最も弱い隊員の力量と同じ」だから。

こういった考えは、まさにぼくのように山登りのように世界一の目指す少数精鋭経営において必要な哲学だなと思うようになりました。

これらを踏まえ、ぼくと高井ちゃんの二人で世界中に外注し仕組化をすすめるようになりました。

まとめ:自分のスタイルに会ったやり方しか長続きしない

こういった経験から、今の現時点でのぼくのスタイルは、
長期的にコツコツと積み上げる山登りのようなビジネスで世界一を目指す少数精鋭スタイル
ということになりました。

学生起業家のみなさんに伝えたかったのは、この自分のスタイルを見つけることがいかに大切かということです。
ぼくの経験からですが、自分のスタイルに合ったやり方しか成功しないし、成功したとしてもきっと長続きしないと思います。

自分のスタイルを見つけ、その自分に合ったスタイルで成功しているものは誰か、どうやって成功しているのかをぜひ学んでみてはいかがでしょうか。

そして学んだことを経験することもすごく大事です。
ぼくはシェアを獲得するビジネスが自分にあっていると思い飛び込みましたが、やってみるとまったく合いませんでした。
経験することでスタイルは醸成され、洗練され、確固たるものへとなっていくはずです。

そこまで洗練されたスタイルを手に入れたなら、逆に成功しないほうが難しいのではないかなと思います。

これからもがんばってください(^^)

今日はありがとうございました。

沖縄起業塾のみなさん

 

ぼくがスタイルを作っていくにあたり参考にした書籍

ぼくは人から教わるよりも、本によって学びを得ることが多いです。
その時々で参考にした本をご紹介します。

ザッポス伝説「ザッポス伝説」

ザッポス伝説には、ECで世界企業になるためのスタイル、ぼくらしい組織はこれだと思わせてもらいました。
まさに沖縄ではこの本を何度も読み、組織作り、企業文化を実践してきました。

アマゾン・ドットコム「アマゾン・ドットコム」

 シェアを獲得するビジネスを学んだスタイルを学んだ一冊でした。
「このスピード感でこのリスクをとってやらなきゃいけないんだ。」と思わせてくれた一冊でしたね。

 小さなチーム、大きな仕事「小さなチーム、大きな仕事」

少数精鋭チームで世界一のビジネスをすると決めてから出会った本。
少数精鋭で世界と戦っていくには、まったく今までの経営哲学を変えていかないといけないんだなと思わせてくれた一冊。

ビジョナリーカンパニー4 自分の力で偉大になる「ビジョナリーカンパニー4 自分の力で偉大になる」

エベレストチームなどの哲学もこの本に載っています。
4作目のこの本が一番面白かったです。まさに自分のスタイルで偉大になるための本と言えるのではないでしょうか。

孫正義の人生50年計画なども参考にしました。

※山登り、陸上戦、海上戦などの話はぼくが考えました。(すごいでしょ)

講演会参加者の声

講演に参加していただいた参加者の方から感想をいただきました。

マイペースで温和なイメージでしたが、”奇跡を信じるような経営はしたくない”という言葉に熱い信念を感じました。
お忙しい中素晴らしい講演ありがとうございました。自分のスタイルを見つけ経営するという発想が僕にはありませんでした。成功パターンに頼っても成功できない理由がわかりました。

沖縄国際大学3年次 隈元 ゆうき
「ノーベル平和賞を取りたいという面白い発想が私にはとても刺激的でした。またお金や安定、安心に対する考え方が普通の人とは違っていて斬新でした。
ビジネスアイデアは人に聞く。リーダーは依存されては意味がないという部分がとても学びになり今の私には必要なことだと思いました。ありがとうございました。」〈最も参考になった言葉〉
筋反射・自分のスタイルを見つける・その人の人生はその人だ

〈具体的に実行できそうな部分〉
・”その人の人生はその人だ”として人を捉えること。
・依存されては意味がない

琉球大学法文学部3年次 教育サークルピース代表
佐多 大(さた だい)
私と年齢が変わらないにも関わらず、大学卒業後すぐ独立され、
事業内容の変更や30人の従業員雇用、そして組織変革等、
様々なご経験を積まれていることもさることながら、
お金や権力に執着することもなく、
自分に必要なモノ、不必要なものを判断されている価値観の在り方や
既存の枠組みにとらわれずに自分に合ったスタイルを常に模索されている姿勢、
また、塾生、インストラクターの質問に丁寧に答えてくださる謙虚な姿勢に強く感銘を受けました。

沖縄起業塾スタッフ 尾関亮

世界中どこでも話に行きます♪

世界中どこでも話に行きます♪

今回は沖縄でしたが、ご連絡をもらえれば世界中どこへでも話に行きます。
ライフネット生命の出口社長は、10人以上集まれば、講演料もいらず手弁当でどこでも行くそうです。

ぼくも10人以上集まれば、日本だけではなく世界中どこへでも行きます。
ただ今のところ日本語しか話せません(笑)
そしてご当地のおいしいお店を紹介していただければ大満足です(^^)

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