【前編】エムズシステム三浦光仁×中村あきら対談「口コミだけで企業は成立するのかを人生をかけて実験!」

エムズシステム三浦光仁×中村あきら

「波動スピーカー(エムズスピーカー)」と呼ばれる木目の美しい筒状のスピーカーを販売する会社エムズシステム。波動スピーカーは日本の有名なラグジュアリーホテルスイートルームや様々な音楽のプロフェッショナルが愛用する。そんなスピーカーを見つけ、人生をかけて広げているのが代表の三浦光仁さんだ。今回は、エムズステムの成り立ちや波動スピーカーがどのようにして広がっていったのか、波動スピーカーを使うことで人生がどのように変わるのか?語ってもらった。
【中編】「大きなホールにスピーカー1つだけ!「演奏家のいない演奏会」」はこちら
【後編】「ザ・リッツ・カールトン東京のスイートルームなど空間のプロたちが選ぶスピーカー」はこちら

中村あきら(以下、あきら) 今日の対談は、エムズシステムという会社の三浦光仁さんです。エムズシステムは「波動スピーカー」と呼ばれるエムズスピーカーを開発・販売しています。ぼくも実際に買わせていただきましたが、音がとても良くて、さらにインテリアにマッチしたデザインで本物の商品だなと思いました。
うちのショップでも扱っていきますが、まず、エムズシステムという会社の成り立ちを教えてもらっていいですか。

波動スピーカー(エムズスピーカー)エムズシステムの波動スピーカー(エムズスピーカー)

エムズシステム代表取締役三浦光仁(以下、三浦) 20年ほど、ある百貨店のバイヤーをやっていましたが、1999年に退社をして、NGOに参画しました。アマゾンの森を守るという活動から今まで考えたこともなかった地球規模の価値観、生命の成り立ちのようなものを学ばせてもらいました。その後、バイヤーの経験を活かして、コンサルティングを始めていました。その時にエムズスピーカーのプロトタイプが、持ち込まれたのです。最初に、プロトタイプのスピーカーを聞いた時は衝撃でした。確かに、スピーカーから音が鳴っているはずなのに、全くそう聴こえないんですね。部屋全体から音が聴こえているという印象で、そのスピーカーの周りをぐるぐるぐるぐる回ってしまいました。僕自身、音響マニアという程ではないですが、いつでも音楽を聞くほどには音楽好きだったのですが、このスピーカーから流れる音の鳴り方は、全く未知のものだったんですね。

波動スピーカーとの違い

あきら たしかに、ぼくも、四方八方から聴こえるような印象を受けました。

三浦 実際に、その時に持ち込まれたスピーカーを借り受けたんですが、当時、ぼくのコンサルティングオフィスには、4隅に他社のスピーカーを配置していて、音楽は手元のエムズスピーカーだけで鳴らしていたんですね。そしたら、コンサルティングが終わると、クライアントさん達が皆、四隅を見上げて「やはり4発あるといい音ですね」って言ったんですよ。そこで、私が「実際鳴ってるのはこれ、1つなんです」とエムズスピーカーを見せると、一様に驚かれました。そうやって、驚かせて楽しんでいると、段々、クライアントから購入の予約が入ってしまいました。

別に、僕は作っていたり、売っているわけでもなく、知り合いから借り受けているだけだから困ると言ったんですが、皆さん、みんな「出来上がったら買うから」と予約していくのです。それが10人になった時、開発された方と持ち込んだ人をもう1回呼んで、一緒にやらしてくれと言いました。そして、1週間後に、会社定款を経営コンサルティングから総合音響メーカーに書き換えました。そこからはこのスピーカーだけを取り扱っています。

あきら もうバンッと惚れたのですね。

三浦 コンサルティングをやってる場合ではない、これで世界に行くぞと直感しました。正直それまでは売る物がなくて、コンサルティングしていました。しかし、今から振り返ると、初めに決意した「生命が喜ぶもの」を引き寄せたかのようです。さらに、売る物が出来ただけでなく、これは革命的な製品であり、世界に知らせるべきだと使命感のようなものも生まれました。音の聞こえ方が全く違っていたので、日本の中だけではなく世界に広げて行こうと、やったこともない音響メーカーを始めました。

エムズシステム三浦光仁さんエムズシステム代表の三浦光仁さん

あきら すごいですね。全く知らない業界なので飛び込むのは結構大変だったのではないですか?

三浦 本当に巡り合わせです。それまで、メンズファッションのバイヤーだったので、オーディオや音響に関しての知識が全くありませんでした。ただ、6年間パリに駐在をしていたので、その時はメンズファッションだけではなく、百貨店で扱うもの全てを扱っていたのです。
もちろんオーディオ機器などは扱いませんが、鍋、釜、食器、婦人服、子供服、ワイン、食品、家具など全部を扱うので、これは知らないからと言って、手を出さない訳にはいきません。そこで、面白いものがあれば紹介しようとか、まだ誰も見たことや聞いたこと、触ったことのないものをどんどん紹介するという経験をさせてもらいましたそれが今に活きたのだと思います。そして対極にあるNGOの活動から学んだ大切なものと結ばれた感じがします。

あきら 最初、商品が出来てからどのように広がっていきましたか。

三浦 2003年から作り始めて、2004年の売上は1年間で、予約の10台でした。確かに売れたのですが、翌年は100台で、その次の年は1000台でした。

あきら 10倍じゃないですか!

三浦 その次の年は、1万台とはいきませんでした。それはこちらの制作の都合もあるんですね。全部手作りなので、年に1万台は作れないんです。なので、そこから少しずつ伸びていきました。初年度は全く売れませんでしたが、今までになかったものだし、これを置いていても、お客さんがスピーカーだと認識しないのです。確かに周りはとてもいい音楽に包まれて、いい雰囲気になのですが、このスピーカーから流れているとは誰も認識せず、ただ通り過ぎるだけなので、なかなか売れないのです。どうしても、現代の音響工学的にはありえない構造と音の鳴りなので、店頭で説明しようがなく、体感していただくしかありませんでした。ただ体感されると、本当に良い音なので、多くの方が買われます。だから、実際に聴いていただくということを粘り強くつづけました。

波動スピーカー三浦さん

あきら 口コミで広がったというのも、ありますか?

三浦 ありがたいことで、口コミの効果は大きかったです。このエムズスピーカーは購入されてすぐ、誰かに聴かせたい、聴いてもらいたい、見せたいという気持ちが自然に起こる製品なのです。それで、そのように紹介されて、やっぱり音を体感された方が、買いに来られるケースが多いのです。
お客さまの声、このスピーカーを表現してくださる声は、それこそ人の数だけあります。それがあまりに素晴らしいので、私たちの主張は不要だと考えました。そこで広告ではなく、お客さまの声そのものをお伝えして行こうと思いました。パブリシティや口コミを大切にし続けて10年が経ちました。

あきら 会社としては、今後どのようなビジョンがありますか?やはり海外に広めたいとか、もっと聴いてもらいたいというのはあると思いますが。

三浦 今は、どなたが買っているかと言うと、1つは実際に聴いた人です。あとは、ユーザーの声を読んで、それを信じて購入される人です。特に後者は、「これからの時代はこうだよね、こっちの方向だよね」というアンテナが鋭敏で、感性が豊かな方が多いという印象を持ちます。ある種、アーリーアダプターの方々(情報感度が高い商品が流行する前に見つける人々のこと)なのだと思います。そして、アーリーアダプターがいるということは、どこかのタイミングで、あとの一般の人達も買うムーブメントが起こり、ニュースタンダードになると強く信じています。

エムズシステム三浦光仁さんインタビュー

50年前にステレオが生まれて、世の中のスピーカーは2年間で全てモノラルからステレオになりました。しかし、それ以降、音響業界で革新的なスタンダードが創られていませんでした。しかし、この「波動スピーカー」は50年かかっても、どこもまだ出していない音色とスタイルを実現できる技術です。だから、大衆に一度、当たり前のように「エムズスピーカーが良い」と認識されたら、モノラルからステレオに変わったシフトのように、ステレオからエムズスピーカーの変わるムーブメントが始まります。それは、明日かも知れませんし、来年かもしれません。いつかは分かりませんが、エムズシステムがニュースタンダードになった瞬間、どのぐらい行列ができるのかを楽しみにしています。

あきら それはすごく楽しみです。ぼくも、「波動スピーカー」もそうですが、エムズシステムという会社の未来も、これからすごく楽しみだなと思いました。

エムズシステム三浦光仁×中村あきら

中編へつづく

次回は、「大きなホールにスピーカー1つだけ!「演奏家のいない演奏会」」をお届けします。

【中編】「大きなホールにスピーカー1つだけ!「演奏家のいない演奏会」」はこちら
【後編】「ザ・リッツ・カールトン東京のスイートルームなど空間のプロたちが選ぶスピーカー」はこちら

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中村 あきら

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