【前編】女のプロ川崎貴子×中村あきら対談「あげまん女性になるためには、ビジョンを描くことだ!」

女のプロとして1万人以上の女性の相談にのってきた経営者の川崎貴子さん。自身も経営者であり、2人の娘を持つワーキングマザーである川崎さんに、今回は川崎さんが思う「あげまん」女性とは何なのか、経営者が夫婦として共に成長するにはどうすればいいのか。また「アゲメン」男性とはどんな男性なのかを語ってもらった。
【中編】「ベンチャー経営者で結婚に向いている人はこういう人だ!」はこちら
【後編】「ヒモ男とアゲメン男性との違いは、〇〇があるかどうか!」はこちら

プロフィール

川崎貴子(かわさき・たかこ)
1997年に人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。経営者歴18年。これまでに相談にのってきた女性は1万人以上という、女性マネジメントのプロ。女性誌での連載、執筆多数。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。2人の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)。近著にブログ「酒と泪と女と女」を書籍化した『愛は技術』(ベストセラーズ)。新刊『私たちがを仕事やめてはいけない57の理由』(大和書房)、『結婚したい女子のためのハンティング・レッスン』(総合法令出版)が発売中!

中村あきら(なかむら・あきら)
シリコンバレー在住経営者。両親が共働きの中、よく働く母と、料理など家事が得意な父の元で育ち、幼い頃から女性の社会進出やサポート力に興味を持つようになる。
IT経営者として起業後、世界中を巡りシリコンバレーに移住。最先端を行く経営者たちと出会う中で、ハードな環境で働く男女のパートナーシップを知り、経営者としての経験を活かした数百件の起業相談と数百件の恋愛相談に答えてきた実績から、独自の「parcy’sプログラム」を構築する。著書に『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法』がある。

女性は人の振りを見ると自分の欠点が分かる!

川崎貴子「あげまん女性」

中村あきら(以下、あきら) 今日は初の、女性経営者、川崎貴子さんです。今年から女性支援を本格化したいので、女性にプラスになるような対談で、あげまん女性というテーマに沿うような形で対談ができればいいなと思っています。今年の第1回目ゲストです。

川崎貴子(以下、川崎) ありがとうございます。光栄でございます。

あきら もしかしたら、川崎さんを知らない人もいるかとも思うので、ぜひ自己紹介を。

川崎 ジョヤンテという女性に特化したキャリア支援を行う会社を19年間経営しています。女性はキャリアプランとプライベートが表裏一体なので、キャリアコンサルティングをしていると自然とプライベート相談に。「DVの彼氏がいて」とか「今、結婚したいんですけど彼がプロポーズしてくれないんです」というプライベートの相談も受けながら、キャリア支援を行ってきました。
そんな時、別会社の手伝いがきっかけで、恋愛や結婚系のブログ『酒と泪と女と女』を書いたり、「愛は技術」という本を出版したりしたのですが、どうしても一方通行になりがちで。ブログや本を読んだ方から、たくさんのコメントや相談をいただき、それにもっと応える場が欲しいなと思い、結婚したい女性向け勉強会、「婚活結社魔女のサバト」を主宰しています。

川崎貴子×中村あきら「あげまん女性夫婦」

あきら へえ、「婚活結社魔女のサバト」とはすごい名前ですね。そういえば、その勉強会から結婚した人もいると聞きました。

川崎 いま、5期生までいて180人ほど参加しています。半年間で勉強会に来る半分以上の人が、彼氏ができたり、入籍したりという事が実現できています。

あきら 半分以上の人に彼氏ができたというのはすごいですね!何を教えているのですか?

川崎 愛とは技術であり、まぐれや天賦の才ではなく、学習できて、習得するべき能動的な行為。その技術とは何?というのを教える場です。
白魔女と黒魔女がいて、白魔女はコミュニケーション全般を教えています。人は一人ひとり、違う価値観で生きています。それなのに私達は「え?それって普通じゃない?」という自分の価値観に頑固になりがちで、多様性を認めようとしません。I-colorというツールを使って、それを紐解いていくのが白魔女のコミュニケーションパート。
私、黒魔女はグループワーク担当です。毎回1人がプレゼンテーターとなり、皆でその課題について質問や問題解決をしていきます。女性は人の振りを見ると自分の欠点が分かるので、「あー、これって私と同じだ」という問題点が解りやすくなり、共感を紡ぎながら自身の課題を解決していくんです。

あきら なるほど。

川崎 「ああそうか、私が腐れ縁で別れられないのは、この人と同じ心境だ」と。プレゼンターを通して、自分の恋愛パターンの分解をして、何がエラーを起こす原因なのか考えていきます。

魔女のサバト勉強会の様子魔女のサバト勉強会の様子

あきら 自分で気づいていくから、行動が変わってくるんですね。それはすごいですね!

川崎 おかげ様で本当に好評いただいています。

これからの社会では、専業主婦はもうやめなさい!

あきら ところで、ぼくは、あげまん女性についてブログで綴っているのですが、川崎さんが思う、あげまん女性について教えてください。

川崎 あげまんの定義を、もう1回教えてもらっていいですか。

あきら ぼくの中での定義は、男性のセルフイメージを上げてくれるのがあげまん女性。社会と男性を繋ぐ役割を持った女性だと考えています。

川崎 中村さんのブログの「あげまん女性は完成品を求めない。原石を求める」は、私と考え方が一緒だなと思いました。あげまんと言うと、社会的に勝ち組みな男の人を内助の功で更に育てていくようなイメージがあったので抵抗があり、あまり使った事がありませんでした。

あきら そう。女性は完璧な男性を探しているけど、その男性を作っているのは隣にいるあげまん女性。最初から完璧ではなく、女性に育てられたり、女性のサポートで成功していくのがほとんどなので、原石を見つけて育ててほしいなと思っています。

中村あきらの「parcy'sプログラム」

川崎 私は原石や完成品がどういう人か分かりませんが、基本的に内助の功、専業主婦はもうやめたほうがいいよ、という説を流布しています。

あきら なるほど。なぜそう思うのですか?

川崎 これからの社会は、大きい会社だからといって安泰ではありません。女性の力で頑張った男性が、いつ、うつ病になるか分からないし、いつ倒産するかも分かりません。
そんなピンチの時に「私が稼ぐから大丈夫」「贅沢はできないけど、1年ぐらいちゃんと休んでいいよ。治療しな」と言える夫婦。お互いに、お金を稼ぎ、子育ても家事も出来るというマルチタスクな夫婦が1番オススメ。

あきら ぼくも2人でお互いに仕事を持って働いているタイプです。男性を育てると言うよりも、一緒に育つイメージ。

川崎 だからお互いが、アゲメン、あげまんになり合うって事なのかな。内助の功で旦那の身の回りの他の事をしてあげて、旦那が世間で花開くみたいな投資の仕方は危険だと思っているのです。

あげまん女性になるには、パートナーとお互いが成長するようなビジョンを描くこと!

あきら 例えば、お互いが、あげまん、アゲメンになって高め合う時に、女性はどういう才能や特質を持っていれば、そんなパートナーシップを築いていけますか?

川崎 恋愛や結婚に対しての興味や関心は、男性よりも女の人のほうが高いので、女性のほうがこういう夫婦関係がいいとビジョンを持つべきだと思っています。平日はどんなに忙しくても、土日だけは一緒にご飯が食べられたり、海外旅行に年に2回は行けたりする夫婦がいいなど、何でもいいのです。

あきら ぼくも女性の相談に乗るときに長期的に考えるように話すのですが、なかなか難しいようです。どのようにビジョンを描けばいいですか?

川崎貴子×中村あきら「あげまん女性」

川崎 他人目線ではなく、自分自身が結婚生活に何を求めているかですから、具体的にどのような結婚生活をおくっていたいのかを言語化することですね。 ただ、価値観がぴったり合う男性なんて絶対に生息していないので、価値観のすり合わせが出来る人がお奨めです。特に、仕事を持っているキャリア女性達に関しては、会社のポジションによって自分自身も制約が多かったりします。「俺はこういう職業だから無理」ではなくて「じゃあちょっと掛け合ってみようかな」とか、お互いに柔軟にチャレンジし合えるといいのではないでしょうか?

あきら 例えば女性がそういうビジョンを考える時に、年収1000万円で家事をしてくれる男性といった理想の段階での確率性の低いものはOKなんですか?

川崎 何で年収1000万円なのかと。

あきら そこで、なぜ?というプロセスをしたほうがいいという事ですね。

川崎 よく聞くと、自分のお父さんがそれぐらいだったからと言う答えも多いですね。

あきら 自分のお父さんがそれぐらいだったから。

川崎 だから、それが当たり前の事として捉えてしまっている。それなら世間で、年収1000万円で30歳の独身男性がどれぐらいいて、彼がどれだけ激務なのかを知らないと危険ですよね。
「彼、毎日午前様でもいい?」「イヤです。家事もやって欲しいので」「いやいや、30歳で年収1000万の人は会社と結婚してるようなもの。会社にコミットしているからこその金額じゃない?」というようにカウンセリングをしていきます。

あきら そこのビジョンと、自分と合ったパートナーとの違いは、どのようにして見つけて行けばいいのですか

川崎 その場合は「激務の人と結婚したらどういう結婚生活になると思いますか?」と考えてもらいます。そうすると、「私は最低でも週に4,5回は一緒に夜ご飯が食べられるような人がいいです。何故かと言うと私は、夫になる人とおいしいねと一緒に食べ歩きをしたり、家で毎日ご飯を食べたりするような結婚生活が送りたいから」と、結婚生活における自分の価値観が一つ明確になったりします。

あきら なるほど。

川崎 どうしても世帯年収1000万円にこだわるなら、彼女が400万頑張って、600万の人を選んだほうがいいです。そうすると1000万になりますよね。まぁ、実際には600万円の独身男性も激戦区ですが。ただ、彼女の結婚生活で譲れないところって1000万円も無くて大丈夫じゃないですか?

あきら 確かにいいですね。今回、前編で聞いていて思ったのは、お互いが成長させ合えるというパートナーシップと、そういうビジョンを描く事が、あげまん女性になる第1歩なのではないでしょうか。

川崎 ありがとうございます。

川崎貴子「あげまん女性になるためには、ビジョンを描くことだ!」

中編につづく

次回は、「ベンチャー経営者で結婚に向いている人はこういう人だ!」をお届けします。

【中編】「ベンチャー経営者で結婚に向いている人はこういう人だ!」はこちら
【後編】「ヒモ男とアゲメン男性との違いは、〇〇があるかどうか!」はこちら

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