【後編】タナクロ田中淳也×中村あきら対談「社員と外注、オフィスワークとクラウドワークの融合」


「とにかくどんな事業にせよ、まずやってみることが大事」。タナクロ社長の田中淳也が中村あきらとの対談で話した一言。ということで、中村あきらとの対談コンテンツ第1回のゲスト田中淳也との対談だ。株式会社タナクロは、社員約30名年商数億円(非公開)だ。お互い今年30歳。同年代のネットショップ経営者として、「日本の商品を海外に売るグローバルEC」「ぼくたちの世代の組織の課題」など語った。
【前編】「アパレルのネットショップをやる上で大事なことは?」はこちら
【中編】「グローバルECの商材の選び方と伸ばし方!」はこちら

あきら 会社的にはゴスロリに注力していこうと思ってるの?

淳也 たしかに今はゴスロリですかね。ただレンタルも意識はしていて…。これはチームが違うので、両方とも同じくらい力は入ってるんじゃないかなとは思ってます。

あきら 人で事業を分けてるってこと?

淳也 そうです。

あきら なるほど。じゃあ次は組織とか、人による仕事の割り振り方だったりについて聴きたいんですけど、例えば、タナクロはランサーズなんかを使ってクラウドソーシングしつつ、オフィスに正社員・アルバイトを含めて30人弱を抱えてるわけだけど、この両者で雇い分けたりとかはしているの?

社員と外注をどのように使い分けているのか?

タナクロオフィス

淳也 基本的には、うちは外注していることが少ないんですけど…。アルバイトは物流とカスタマーサポート、あとは写真撮影とかはお願いしてます。これらは実際にオフィスにいないとできないことなので。そして社員にはマーケティングとか外部に振りにくい仕事、会社にとってこれからもずっと使う財産になるようなノウハウを扱う仕事をやってもらってます。そういったものは社内に貯めておきたいので。ランサーズなんかのクラウドソーシングには、ネットの環境さえあればどこでもできるような単純作業なものを全部お願いしてます。商品登録作業とか、コラムを書くといったことですね。

あきら じゃあ、単純作業などはクラウドソーシングして、クリエイティブなところや考えるのが必要なものは社員にお願いしているんですね。

淳也 正におっしゃるとおりです。

あきら このまま拡大してもその形はかわらないの?

淳也 そうですね。欲を言えば、もっと個人的にはクラウドソーシング活用していきたいんですけど。

あきら ちょっと大きな話になるだけど、今ってクラウドソーシングで後進国の人たちに安価で仕事を振ったり出来るじゃないですか、そしたら日本にいる人たちはもっとクリエイティブなものに集中できるんじゃないかなと思っていて、これからの時代、社会のあり方としてそういったことになってくるとすごく感じてます。
ぼくの会社でも、単純作業は中国の会社に振ってたりするしね。

中村あきら

淳也 僕もそこは同感ですね。受注入力とか注文取り消しとかは今まで手動だったんですけど、どんどん自動化されてますし、出品するのをもっと簡略化できるツールがあったりしますから。人の手やってきたことがこれからはどんどんマシンに取って代わるんじゃないですかね。だからこそ今は、自分たちでしか出来ないこと、考えること、誰がどういう風にすると喜んでもらえるかっていうところとか、どういうものを提供したらお客さんに響くかとか、気持ちの部分は社内で考えてやっていきたいところですね。

あきら そこをもっと深く聴きたいんだけど、社員にしか出来ない仕事っていうのは何なんだろう?人にしか出来ないクリエイティブなものってなんなの?

社員しかできない「クリエイティブ」な仕事とは?

淳也 まず一つ言えることは、お客さんが一番喜ぶ箇所を見つけて企画に落とし込むことだったり、ホームページのUIを変えて快適に使ってもらうとかですね。そもそも僕たちが扱っているものがファッションアイテムで、ハイブランドだったりゴスロリっていう特殊なものなので、特殊だからこそ特別お客さんが熱狂できる様にしていくことですね。最低限がっかりは絶対にして欲しくないです。それに加えてどこかでお客さんが満足できるようにしたい。だから、そこをいち早く感じ取れるように社員も同じ目線で熱狂する。その方が早いですし正確だと思うんですよ。単に技術だけが必要なものとかはクラウドソーシングで外部にお願いしようとしてますね。

タナクロ田中淳也

あきら いかにお客さんの満足度を上げるかってところを社員が行うんだ。

淳也 そうです。そこが売上に直結してるところですし。

あきら 例えば、僕とかは社員もオフィスも持たずにクラウドソーシングして仕事をお願いすることが多いんだけど、なんか逆にオフィスを持つことによるメリットって何なのかなって疑問を思っちゃう。

淳也 まず僕らは大前提として、商品を置く倉庫を持つ必要があります。たしかに、外部の会社にお願いすることは可能なんですけど、特にうちは一点ものが多いので、その一点ものに関して質問が来た時に一々外部の人に確認を取るより、自分たちで見たほうが早いしコストも結果的に安く済みます。だからうちは倉庫をオフィスと併設するかたちでやってます。あと、サイトUIを考えるとかは外でも出来るんですけど、オフィスでコミュニケーション取りながらやること方がレスポンスも早く、質も高いと思ってます。やっぱり定期的に顔を合わせて企画を練ったり、サイトを確認したりっていうことのメリットは感じてます。

あきら なるほどどういう商材を扱うかによって組織の形態は変える必要があるかもね。もしこれからクラウドだけで組織を構築したいって人はアパレルの商材は不向きかもしれないね。じゃあ、どういう基準で人を集めたりしてるの?僕の思うじゅんにゃんって、人を集めて何かやりたい人なのかなって思っていて、それって何でなんだろうって思うんだよね。

事業やブランドに熱狂することの重要性

タナクロ全員集合

出典: www.tanaqro.com

タナクロの社員

淳也 これも最初と今とでは変わってきてるんですけど、設立当初は、ただ働きたいだったら基本的に誰でも良かったんですけど、今は働きたいって人も増えてきているので、僕たちのやっている事業に共感してくれるのか、ブランドだったらどれだけそのブランドが好きなのかっていうのは大事なところですね。さっきも言ったように、社員もそれに熱狂してないといくら技術があってもお客さんが満足できるものはつくれないと思っているので。

あきら じゃあ実際にそういう人を雇ってるんだ。

淳也 そうです。もうゴスロリのことが大好きでずっとそのことばかりを考えられる人とか、ゴスロリが好きすぎて中国から来ちゃった人とか、その人本人がいかに熱狂しているかがクリエイティブなものをつくる上でとても大事なことで、重要な要素になってると思うんですよ。

あきら 例えば今若い子たちって働く上でのメリットとかをすごく考えて仕事を選んだりしたりするんだけど、そこってどうすれば満足させられると思うの?僕なんかは、みんなで沖縄旅行行くとか、カルチャーブックとかを作ってつながりを作ることで社員がワクワクして仕事に満足するかなって思って提供したんだけど。

淳也 んー…、単純になにかのブランドに熱狂してる人なら、自分がその大好きなブランドに一番近いところで仕事できてるっていうのでそれだけで満足するかなとは思ってます。趣味が実益を兼ねてるというか。僕自身は特定のブランドに熱狂するっていうのはないんだけど、好きなことをビジネスにしたいって人はすごく好きで応援したいです。

あきら じゃあ、じゅんにゃんは結局何がしたい人なの?

タナクロ田中淳也の目指すところ

タナクロ田中淳也

淳也 それは僕の中で明確にあって、夢を追いかけてる人のサポートをしたいんですよ。将来は、35歳までには個人投資家になって、若くてアイディアがあって何かに熱狂しているけど、それをかたちにする方法が分からないって子たちのエンジェル投資家として支援したいなって思ってます。そのためにも、僕自身が結果を出してないと説得力もないし、伝えられる経験も乏しいと思う。今はそのためにも修行してタナクロをもっと面白い企業にして、最終的に支援する側にまわりたいなって。

あきら それって、ずっとそうなの?

淳也 ここ一、二年くらいはずっとそう考えてますね。もちろん働き始めてときは必死でそんなこと考えてる余裕がなかったんですけど。色んな人と話していく過程でだんだんそう思うようになったって感じです。

あきら じゃあ、そういう人が増えたら嬉しいなってことでやっていってるんだ。

淳也 もう僕自身が最初分からないながら手探りで一つひとつやっていって、何かある度に唯一起業について相談できる兄貴と電話で相談したりしてたんですけど。今思うと、もっと効率が良い方法があるなって。お金、人面ややり方についてサポート出来たら、お互い楽しいんじゃないかなと思ってます。

クラウドのオフィスの融合の今後の課題

中村あきら×タナクロ田中淳也対談

あきら 大体、聴きたいことはきけたんですけど、最後にぼくらって社会的にはどういう位置づけなのかなってことを聞きたいんだよね。というのも、僕らって30代になったばかりの世代で、30代後半や40代の人ほど新しいテクノロジーに懐疑的で出社して働くってイメージがあるし、かといって10代20代の全部ネットで仕事しよう、在宅だって子たちとも違うと思うんだよね。僕から見ると、クラウドソーシングをしつつ、オフィスや実店舗をしっかり持ちたいってじゅんにゃんはそんな30代の特徴をすごく現してるように感じるんだけど。

淳也 僕自身はあまりそういうことを考えてなくて、単純にとりあえずやってみようってスタンスで、その結果、良かった、悪かったってことを体感するっていう。ただ単に僕はそうでありたいってだけなんだけど。僕らの世代がどうとかっていうのは本当に考えたことがなくて、一人ひとり各々が思った通りとりあえずやってみたらって雰囲気になれば良いなっと思ってます。

あきら じゃあ、そのとりあえず皆でやっていこうって中で、どんどん社員が多くなるとどうやって人を評価したりするの?クラウドだとタスクに対する評価は簡単だけど、こうやってオフィスの中で単純作業じゃないクリエイティブなことを評価するってどうするのが良いのかなって。昔の会社は、単純作業もクリエイティブな作業も社員がやってたから今のような組織の仕組みが成り立ってたと思うんだ。でも、社員に求められるのはクリエイティブな仕事。タナクロでいうとお客さんを一番喜ばせた人が評価される仕組みなんだろうけど。

淳也 そこに関しては、まだうちは確立されていなくて、今はまだ30人くらいなので、一人ひとり把握して管理できるんだけど、もっと人が増えて把握しきれなくなったときどうやってその人たちを見ていくかっていうのは、今後の課題ですね。

あきら 社員が30人を過ぎてくると、組織としての評価制度や仕組みを入れていくフェーズに来るからクラウドとオフィスを使い分けてるじゅんにゃんがどんな制度を入れていくか個人的にはすごく楽しみだね。

タナクロ田中淳也と中村あきら

タナクロ田中淳也×中村あきら対談 おわり
(撮影・構成 湯ノ口直樹)

【前編】「アパレルのネットショップをやる上で大事なことは?」はこちら
【中編】「グローバルECの商材の選び方と伸ばし方!」はこちら

自分らしい組織やチームの形を見つけよう!

じゅんにゃん、ありがとう!
じゅんにゃんは社員も雇ってすごい結果を出してるんだけど、本当に飾らない性格で一緒にいてて楽しいね。

じゅんにゃんの事例からも分かるように、どんな商材を選ぶかで組織の形態って変わってくる。
そしてじゅんにゃんはチームで熱狂したいということが仕事をする上で大きなモチベーションになっていることが分かった。

自分が結局のところ何を成し遂げたいか?で組織もビジネスのやり方も大きく変わってくるはずだ。

あなたが人を巻き込んだときに、どのようなチームや組織にしたいのか。
それを思い描きながら目の前のビジネスを形にさせることが大切だ。

あなたらしい組織やチームの形がきっとあるはずだ。

 

 

ブランド買取はウレル:https://ureruyo.com/
キャンプ・アウトドア用品買取専門店キャンプパーク:http://camppark.jp/
登山用品買取やアウトドア用品・テント買取はマウンテンシティ:http://www.mountain-c.com/buy/


この記事が気に入ったら
いいね!しよう
中村あきらの最新情報をお届けします
Twitterで中村あきらをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人

中村 あきら

こんにちは、あきらです! 読んで頂きありがとうござます。このAKIRA DRIVEは、僕の活動をまとめています♪ このブログから色んな情報やインスピレーションを持って帰ってもらえたら嬉しいです。そして、いつか地球のどこかでお会いしましょう! フォローはこちら →  Twitter https://twitter.com/akira207 Facebook https://www.facebook.com/akira19850402