ダウンラウンドとは


ベンチャー企業に追加増資を行う際の株価が前回よりも下回ると、それまでに投資を行ってきた投資家の利益が損なわれることになる。このような時価総額よりも低い評価額での増資をダウンラウンドという。



ダウンラウンドによる影響

ダウンラウンドとなるのは、今までの投資による現在の時価総額よりも低い評価額で増資を行う場合である。

追加増資の株価が前回の増資の株価を下回るということは増資を行う際の評価が低くなっているということであり、経営的な戦略や政策、方向性などに失敗があったことを意味する。

シリコンバレーではfacebook社が未上場時の増資の際にシリーズDで小幅なダウンラウンドとなったが、上場時のプライシングとその後マーケットメイクの失敗は投資家に損失を与える結果となった。

株主に対する責任

新しいビジネスを立ち上げる際にスタートアップで予測ができないことはたくさんあるが、上場後は外部環境要因による株価の変動の発生は止むを得ない。

企業は長期的に業績を出し成長し続けることで、株価があるべき額として安定してくる。企業は業績の向上や成長に伴ない生まれる価値を還元し続ける責務を株主に対して負っているのである。

業績を出し続けることが大切

ダウンラウンド

企業の価値が常に向上していることを周知するためには、元気で威勢の良い健康で健全な企業であることをアピールしなければならない。

増資を行う際にダウンラウンドを起こさないためには事業を継続的に成長させ業績を出し続けることが必須である。

最初に高すぎる株価で増資をすれば、次のラウンドでより高い株価で資金調達をさせることは難しくなっていくので、スタートアップの段階から始まってそれぞれのラウンドで適切な評価を行い適切な株価で増資を行うことが大切である。

市況の見通しが不透明で安定しないときにはベンチャーキャピタルやエンジェルからの資金調達は極めて困難となることが予想される。

このような事態に直面した場合、企業は資金繰りのため大幅にダウンラウンドで調達を行おうとするが、既存投資家にとっては株式の価値が下がることになるので調整が必要となるといった事態が起こる。

結果として新規投資家を獲得できなくなくなり、株式を廉価で売却することで資金を調達しなければならなくなるなどの資金政策を取らざるを得なくなってくるのである。

ダウンラウンドは投資家にとっても企業にとっても大きな不利益となるため、企業価値を上げ続け、常に投資家に対して損失を与えないようにしなければならないのである。


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