転落赤字増の2期目から 事業を立て直したコスト改革のすすめ

転落赤字増の2期目から 事業を立て直したコスト改革のすすめ

ZIPNAGs(ジパング).comでは、2年目から3年目にかけて年間営業利益が6000万円以上も改善しました。

拡大志向、売上重視で歩んだ2年目は、売上は前年度比10倍と急成長したものの、キャッシュアウト、倒産の危機、訴訟リスクなど、安定した経営ができたわけではありませんでした。

本気で会社が倒れそうなところから持ち直し、3年目は前年度と比べると売上は下がりましたが、粗利益は変わらず、上記のとおり、営業利益を大きく改善することができました。 改善の要因は何かというと、徹底的にコストを見直したことです。

今回は、ジパング3年目で進めたコスト改革について書いていきたいと思います。

①即断即決をやめて、たくさん調べる

大事なのは、選択肢をできる限り増やすことです。

・外注だったら合い見積もりを必ずとること。
・社員だったら多くの人を面接すること。

当たり前だと思うかもしれませんが、例えば友人から紹介された人だったり、先輩からの紹介だったりしたり、付き合いが長い会社さんの新しいサービスだったり。以前のぼくは、比較・検討を今ほどせずに、紹介された会社を信頼しているという理由でサービスに決めてしまっていました。

どんなに信頼をもてる知人だろうと、どんなに実績をもった先輩だろうと自分の会社を誰よりも考えているのは、経営者自身で、失敗したときの責任を取るのも経営者自身です。

(ぼくの場合、決断が間違っていた時に、1年2年構築したものがやり直しが起こったりもしました。裁判沙汰になって対応もしました。)

失敗から、ぼくはよく経営者に必要だと言われてる即断即決を一切やめて、最大限の選択肢を用意し、じっくり時間をかけて決断するようにしました。

以下に選択肢を増やす方法を紹介します。 大切なのは、かたよったソースからの情報に頼らずに、まずは幅広く集めることです。

選択肢を増やす方法 – 友人・家族に聞く

経営者の友人、実際の消費者である高校・大学の友人・家族に聞くことで情報は集まってきます。 ここでの情報を足掛かりに、さらにリサーチをすすめます。

選択肢を増やす方法 – ネットで調べる

「最安値」「格安」「地域」などで調べると多くの情報は集まります。 また、まったく分からない分野について調べだすのなら、まずは業界用語や専門用語を知ることから始めると良いです。

例えば、税理士を探すなら、「税理士 料金」と調べるよりも、「顧問料」「「記帳代行」といった専門用語を使って検索したほうが、より自分にあった税理士のリストを作ることができます。

選択肢を増やす方法 – 先輩経営者から紹介してもらう

先輩経営者からの紹介は、何だかんだ言って結果が出やすい情報は多いです。 その際には、自分たちが得たい結果を得ている経営者かどうかは大事です。

今回は、コストを下げるという結果を出すための情報を集めたいので、数字にシビアな先輩経営者からの紹介ほど、信頼できる情報が集まります。 経営者自身が「情熱派」「感覚派」であっても、数字にシビアなNo・2の方がいるのであれば、その方に紹介してもらうといいと思います。

選択肢を増やす方法 – 専門家ネットワークに聞く

専門家の交流会や勉強会に入っていて、その中に聞く。

その際は、その方ではダメな理由を明確に説明できるようにしてくのは大事です。 「〇○さんは高級志向のサービスなのでうちに会わないと思ってて、低価格の最低限のサービスを得意とする同業者さんはいませんか?」とという感じです。

選択肢を増やす方法 – コンサルタントに聞く

今契約をしているコンサルタントに聞くのは大事です。 色んな知識を持っている人が多いので有益な情報をくれるでしょう。

ただ、コンサルタントさんの場合注意しておきたいのは自分のクライアントネットワークの中での紹介が多いことです。 コンサルタントさんにしてみれば、自分の顧客が全員ハッピーになればと思い紹介してくれますがその閉鎖的なネットワークの中だけでの紹介は、本当にいいものかというところで疑問が残ります。

選択肢を増やす方法 – 結果を出している企業が使用しているものを調べる

コスト関係・財務関係の本を出してたり、面識はないけど数字に強い会社がどこのサービスを使っているか調べてそのサービスの見積もりをもらうと良い情報が集まります。

 

このようにして、できるだけ大量の情報を集めれば集めるほど良い決断につながります。

ただ情報を集めるときに、期限を決めておくのはすごく大事です。
僕らの場合は、一つの情報を集めるのに大体1か月を期限に決めて集めます。

大体これ以上をかけても、集まってくる情報にほとんど変わりはないように思います。
でも情報集めに1か月はかける。 これがいいバランスかなと今のところは感じています。

②相場観を疑い、 できるだけ安くていいものを探す

多くの選択肢の中から、できるだけ安いものを選びます。

多くの選択肢を集めると分かるのは、自分が当初予想していた相場よりも安いものは多いということです。

ぼくの場合、例えば税理士さんの月々の顧問相場は年商3億円規模だと10万円ぐらいだと思っていました。
しかしたくさん調べると、年商60億社員100人以上の企業で税理士顧問料10万円という会社を発見しました。

とても驚き、今までの相場観が崩れました。
だったら年商3億規模だったら3万円ぐらいでいけるだろうと思いさらに探しました。

それで探した結果、3万円で依頼できる税理士さんは日本全国山ほどありました。
今の税理士さんは帳簿記入もやってもらって月々5万円で依頼できています。

最安値の税理士さんではありませんでしたが、この税理士さんは多くの上場会社・黒字会社を顧問していて実績も申し分なく、サービスも信頼できるものでした。

最安値ではありませんでしたが、多くの選択肢の中からじっくり時間をかけ、最良のものを選んだことによる安心感がありました。

③決断して終わりにせず、「何度も試す」

時間をかけて選択肢を集めて、「これだ」というものを選んで採用したとしても、結局「正解」なんてものはないしまだ経営者として経験が浅いと自覚しているからこそ、自分自身の決断を、100%は信用せずに、「選びなおす」ことは重要だと思っています。

以前のブログ記事で、契約はしても長期契約は結ばず必ず3ヵ月更新にすると書きました。
(前記事:小規模ネット経営に安心感をもたらしてくれるリスク分散の方法

これはもちろんやりますし、正式に発注する前に無料期間を設けて相手の仕事ぶりを見極めたり、契約しても低額の試用期間を設けるようにしています。

長期契約をいきなり結んだり、いきなり正社員にしたりするのは恋愛でいうと出逢っていきなり婚姻届を出して結婚することと同じだと思います。

もしお互いにとって違った場合、離婚調停になる可能性や親族への報告など向き合うべきことがたくさんです。。
ぼくは離婚したことはないですけどね(笑)

まぁそれぐらい大変だということです。

良いところが見つかっても「もっと安くていいところはないか?」と探す。 そしてあれば試す。その繰り返しです。

ぼくらの会社は、4年目にして税理士さんは3社目ですしお客様と接するカスタマーサポートは、外注・社員・アルバイト・年配パートさん体制と数多く試しています。

経験から思うことは、会社の大事な部分ほど試す数は多くなっています。
それは会社の大事な部分ほどお金をかけるし、期待も問題も多くなるからだと思います。

会社にとって潤沢な資金があっても、コスト意識を忘れないでいきたい

「より少ないものから、より多くの成果を」
これはザッポスの10コアバリュー(企業に大切な10の価値観)の一つです。
「限られた資金でよりよい成果を」 これはイケヤの10バリューズのうちの一つです。

 

世界的な企業が会社の根幹とも言える企業文化に、コストの大切さを表現しているのは偶然ではないと思います。

同じ家具をやっているイケヤの事例をご紹介します。

経済ジャーナリスト高井尚之
「イケア」~世界最大の家具屋、集客の仕掛け より

現場では「イケアバリュー」と呼ばれる価値観の共有が求められ、入社すると2日間の研修でこれを学ぶ。 その中に「限られた資金でよりよい成果」という考えがある。 たとえば、福岡新宮店を支援するため、イケア・ジャパン本社のある船橋と福岡を飛行機で往復する場合、格安航空会社に限られる。ANAやJALに乗ることはない。宿泊先も一般企業の出張者に比べて、より格安のホテルを選ぶ。 創業者のイングヴァル・カンプラード氏(85歳)ですら、エコノミークラスで来日し、吉野家の牛丼に舌鼓を打った逸話がある。

世界一の家具屋であるイケヤでさえも全社でコスト意識が大事だと言っています。

会社経営というのは、やればやるほど華やかなものではなく地味な作業の繰り返しだと痛感させられます。

借金がある中で、限られた中でしかできない状態であったからこそ出逢えたコスト意識ですが、今後会社が大きくなり、会社に潤沢な資金ができたとしてもこの意識は忘れないでいきたいと思います。


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中村 あきら

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